みどりの野原

野原の便り

8月5日 戒長寺周辺 龍王ヶ渕 ウラジロマタタビ オオマリコケムシ チョウトンボ ナガコガネグモ

2017年08月05日 | Weblog
榛原、戒長寺周辺を歩くことになった。

オハツキイチョウがある戒長寺には何回か行ったことがあるが、今日は私が行ったことのない龍王ヶ渕という池へ行くという。

標高は500mあまりあるらしい。吹く風は涼しく感じる。

 
ウバユリが見ごろ。「花の咲くころには歯(葉)がない」のが名の由来らしいが・・
現代の「ウバ」は元気で、歯(歯)もしっかりありますよ。

 
サルナシかと思ったが、ウラジロマタタビらしい。   まだ若い実を切ってみた。

 
涼し気な秋色 ツリガネニンジン        オヤマボクチはつぼみ
カワラナデシコも1本 オトギリソウもあった。


ウバユリのつぼみに、ツクツクボウシの抜け殻 声も聴いた。

堀越神社の石碑を折れてしばらく歩く。

堀越神社

小さい社殿 豊玉命姫を祀る。本殿内のご神体は桶の中に収めた石 
干ばつの時には今も祈雨祭が行われるという。
龍王ヶ渕の周囲を松明を持って「雨をタマワレ タマワレ タンブリ タンブリ」と言って回るのだとか。
天平13年聖武天皇が伊勢へ行幸された時の頓宮跡(仮宮)との伝承もあるという。

前に広がるのが「龍王ヶ渕」
「3方を山に囲まれた自然の凹地で、東西150m 南北100m余の楕円形 東部の1部は泥土に埋まりヨシ原で湿原化している」説明版要約
カメラマンらしい男性と奥様らしい人が帰られ、静かな池畔で景色を見ながらお弁当を食べた。


        緑に囲まれた静かな池のパノラマ(ちょっとずれた)

 
岸辺では 左)美しいチョウトンボやコシアキトンボが飛び回り、時折縄張り争いのような行動が見られた。                        右)ベニイトトンボ(連結) 
他、アオイトトンボ?シオカラトンボなどもいた。オニヤンマ?が何回も打水産卵を繰り返していた。
池の中を覗くと、魚の影が見えた。尾が少しブルーっぽい。何だろうか?外来種だろうか。
アメンボもいた。

池の中を覗いていると、なんだか変なものが見えた。
 
最初は何かのごみかと思ったが、いくつかあり、気になって引き上げてみた。
包装材(プチプチ)に見えたものはヌルヌルの寒天。 魚の卵?何か生物の卵?外来魚の卵?・・
わからないまま写真を撮っていたが、後になって前に深泥池で見た「オオマリコケムシ」を思い出した。

家へ帰って調べた。どうやらオオマリコケムシで当たりらしい。
深泥池へはわざわざそれを見に行ったりしたものだ。
生物の群体らしいことはわかっていたが、見た目の他はあまりよく観ていなかった。

オオマリコケムシ
外肛動物オオマリコケムシ科の1種(別名クラゲコケムシ)
池や沼などの淡水に棲み、寒天質を分泌して巨大な群体を形成する。
北米原産で1972年に河口湖で初めて見つかる。
外来種で日本各地の湖沼で普通に見られる。   (主にWikipediaから引用)
私は他の池では見たことがない。(気づいていない)

 
オオマリコケムシ 群体塊 もっと大きい頭大のものも水中に見えていた。

体長1,5ミリほどの「個虫」のポリプ体が寒天室を分泌しながら水草や岩に付着して増殖し群体という形を作る。
個虫は触手管・消化管・肛門を持ち、水中の微生物などを触手管で漉し取って食べる。
冬期には低温により個虫は死滅。越冬は「休芽」の状態で行われる。

 
個虫が表面に並んで模様に見える。
    右)左の写真を一部切り取り拡大してみた。丸いのが越冬する「休芽」と思われる。
 
在来種にカンテンコケムシ ヒメテンコケムシ というのがいるらしい。見てみたいものだ。
不思議な生き物を改めて調べて、自分なりに理解でき、面白かった。 

龍王ヶ渕の周遊路を歩く。

 
ノリウツギが満開  周遊路は草刈りしてくれてあるがマムシ注意の看板もあり枯草の上をこわごわ歩く。

ほとんどヨシの中を歩く感じ、ヌマトラノオが1本咲いていただけで他に花はなかった。

その代り・・クモ天国 ナガコガネグモが多かった。

 
ナガコガネグモ 獲物を捕食中 上に見える卵のうから孵ったばかりの眼に見えないぐらいの仔グモ
網をつつくと一斉にワラワラとほんの少し移動して静止。またつつくと一斉に移動 
団体行動なのがおかしい。そのうちに、巣立って散らばっていくのだろう。

龍王が池を出て、山道へ


行けるかどうか・・行ってみる。

 
主にスギ林 田んぼ跡とわかる植林地もある。元はこの道沿いにも田畑が広がっていたのだろう。
                        右)じめじめと暗い山道


オニルリソウが咲きかけ。花が2輪ほど咲いていた。

やっと明るい所に出てホッとする。林道を元に戻る。

山道ではヘビの幼体(種類不明)に遭い、林道ではシマヘビがいた。
頭を穴に突っ込んでじっとしていたので尻尾をつついてみたら尻尾を震わせた。コブラみたい!
もう一度つついたら尾を震わせながら穴の中にするすると入っていった。 
尾を振るのは威嚇行動らしいが知らなかった。

5.2キロぐらいのゆっくりおもしろウォークだった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8月2日 家の庭 大きくなっ... | トップ | 8月6日 昆虫館 放蝶温室 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事