梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

マイカー 8

2010-07-07 08:05:50 | 日記
デリカの次に買ったのはローバーのディスカバリー、Ⅴ8の4リッターと言う奴だった、この頃は景気が良かったな、確かにエンジンの吹き上がりもクルージングも快適な車だった、ドアの足元にはかなりの隙間があったが此れは走行可能な1m程度に入ったときに車が浮き上がらない為に水が入るような構造だった、4Lで走行してみるとトルクが凄い、オフロードで急坂を下るときのエンジンブレーキの利きも素晴らしい車だった、4輪独立懸架の足が長くその分アブソーバの長さと減衰がゆっくりなので高速でレーンチェンジをするとゆらりと言った感じでロールする、此れになれるのに少し掛かった、車幅も1800mmも有って日本の林道では入れる所があまり無いのが残念だったが川原や荒地に入るとそのクリアランスと相まって実に面白い車だった、しかしこいつにはかなり重い持病があった、恐らく燃料噴射装置のボードコンピューターのバグだっただろうが走行中に突然エンジンが止まるのだ
最初は東名で御殿場ICを過ぎて裾野ICに向かっている時だった、アクセルの操作が速度に反応しない、メーターを見たらチャージインジケーターが付いて回転計が廻っていない、ハンドルは速度感応式なので分り難かったがパワーステアリングが切れている、追い越し車線に居たのでミラーを確認しハザードを点けて対比車線に止める、一旦エンジンを切って再度セルを廻すと何事も無かったかのように廻り出した、恐る恐る走り出したがその日は全く再発しない、そのままディーラーに持って行ったが再現性が無いのでディーラーも分らない、様子を見てくださいと言う事で持って帰ったが此れが度々起きる、再度ディーラーに入れたがやはり再現していないので調べようが無い、数日して戻った車を乗り出したが又発症する、何回か起きてみて大体発生する条件が分った、先ず走り出して1時間近く、現象の条件はアクセルワークと速度或いはエンジン回転数にロードが掛かっていない状態、例えば高速で100km/hで5分位走る、アクセルは一定で踏み込む出なく戻すでもない状況で起きる、止まっても一旦キーをoffにして直ぐにキーを戻しても元通りエンジンは回転する、しかしキーをoffにするとハンドルにロックが掛かる構造で走行中に此れは出来ない、ディーラーに内容を伝えて一週間以上預ける、「同じ条件で走ってみますから走行距離が出ますがよろしいでしょうか?」と言うので是非そうして貰った、品川から箱根まで往復し条件に合う状態を作ってみたら「間違いありません、仰るとおりの現象が発生しました」と言う、「念の為コントロールボウドを新品に入れ替えて見ようと思いましたがPCのテスターでもエラーが見当たらないのでディラーが試乗に使っている車のボウドに入れ替えましたので大丈夫だと思います」と言って納車されたのだがその足でいすゞに寄ってビッグホーンに買い換えてしまった、購入して10ヶ月間でトータル40日以上入院していたので走行距離が未だ1万キロ台、年数も1年未満だったので下取りは殆どマイナスは無かったのは助かったが、あれさえなければ良い車だったと思う、しかしその後中古車価格が急激に下がってきて数年でモデルが無くなったのはそれも一因だったのかと思う、独特の深い緑色は気に入っていたんだがな