梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

世代同居家族は多少の我慢は必要だがメリットの方が多い

2012-07-03 17:22:22 | 雑記
多分家族のあり方が「家」を基本にする事を「家父長制は現在の社会制度に合わない」と言う意見もあるだろうと思う、
しかし集団生活で社会を構成し継承してゆくと言う人間はいずれにしても「家族」と言う理念から外れることは出来ない、
親が子を育て子がその親を慈しんで生活すると言う事が人間社会の根本的理念だ、
敗戦後この理念が崩れた、アメリカ文化の華やかな部分だけが洪水のように流れ込み歪の部分や影の部分を見ずに「素晴らしい国アメリカ」と言う意識が蔓延してしまった、
マスコミが意図的に流したのか、国民がそう言う情報のみを求めたのか、当時は日本古来の文化は遅れていてアメリカ式が全てだった時代である、
朝鮮戦争特需が日本に神武景気と言われるほどの景気をもたらし「所得倍増論」に湧き、額面所得は確かに12倍(初任給で)以上になり、仕事を求めて都市部に人は集中した、
この頃から家族の核化は始まったのだろう、農業の衰退もこの頃から顕著になり多くの労働者は二次産業に吸収されてゆき田舎に老いた両親が残ると言う形が現在でも続いている、
農村に暮らす年寄り達にしてみれば確かに環境が大きく変る都会生活は抵抗がある、それが核家族化要因でもあるだろう。
しかしこれからは「団塊の世代」と言われ第一線を退いた高齢初期団体は既に都会にその生活基盤を持っている筈である、しかし殆どは世代間同居をしていない、此れには其々の「我が儘」が関連している、
更には大家族向けの住居費用の問題が大きい、実際団塊世代がやっと手に入れた住居は恐らく三世代が互いにプライバシーを維持するのには難しい事は間違いないだろう、
現役で働く世代とリタイアした世代、それにこれから大きくなる子供では食事の内容も時間の割付も大きく違う、出来れば水廻りと出入り口が別の形が望ましい、それだけが確保できれば部屋が1つ有れば充分快適な生活が可能だろう、
いわゆる「スープの冷めない距離に住む」と言うのは理想的だがマンション形式なら隣り合う形で1DKと2DKを連結する位で充分に間に合う、小さな台所と食卓が有れば老夫婦は充分だ、
風呂は1つで間に合うし物干し等も少し広ければ大丈夫だろう、
こう言う住宅を公営住宅として整備し所帯として登記すれば扶養控除対象となり生活のコストもその分無駄が無い、
子育ての分担や教育の継承など多くのメリットが生まれるはずである
本来は土地が広い地方がやりやすいし元々そう言う生活様式なので抵抗が少ないのだが今の景気では地方の雇用を期待するのは難しい、何とか地方活性化が進むとこの問題も少なくなるのだろう。