梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

猫の話

2022-06-03 16:18:09 | 昭和の頃

子供の頃、隣の家で飼っていた猫は白猫で左右の眼が金と銀のオットアイズというやつだたので今考えるとそれほどミックスしてはいないシャムだったんじゃないかと思う、
しかしまだ竃で煮炊きをしている時代なので寒い時期になるとその灰の中で暖をとるんで自慢の(誰もしてないか)純白のはずの体毛は文字通り灰色である、
当然シャワーなんてもんもないし、第一犬や猫を洗うなんて風習などあるわけもない
従って白猫は灰色猫のままで自由気ままに我が家と隣を行ったり来たりしていた、
小学生の悪ガキである、可愛がっているのか虐めているのか解らない
天井から籠をぶら下げて思い切り紐をねじっておいてやつを乗せると思い切り縒りを戻す、
回転が収まってから畳に降りるがあっちにヨロヨロ、こっちにヨロヨロと相当目が回っているらしい、
しかしそれでも顔を合わせるとニャーと奴ら声をかけるし寒い時は寝床にやってきて中に入れろと催促をする位隣の猫なのかうちの猫なのかわからないくらい懐いていた。
其の頃親父がどこかから猫の子供をもらってきた、まだ生まれたばかりの三毛猫だった、
名前は安易に”タマ“となった、そのころはシロはいなかった気がする、
いつ頃だったか覚えていないが親父と二人の生活だった気がするのでたぶん中学の頃だったのだろう、
中学を降りてすぐに家を出たのでその後はどうなったか、その親父も自分が17になって半年も経たず死んでしまったがタマは居なかった、
考えてみるとあの時代の猫はほとんど三毛猫だった気がする、三毛でなければブチ、白黒とトラ猫だった、
サザエさんでは野良猫が「お魚咥えたどら猫」と言うので都会はトラ猫がメインか?
今の野良は白黒だが八文字の「ハチワレ」か「チャトラ」だったがフェイスブックやツイッターで見かけるのは由緒正しい様に見える舶来猫ばかりだが一体三毛猫はどこに行ったんだろう、
昔から「三毛の雄」は「天然記念動物」並みだと言われていたが今では三毛自体見なくなった、まあ雄がレッドデーター並みなら絶滅危惧種ではあったのだが
浮世絵や絵巻にでいるのもほとんど三毛猫だが流石に「鍋島猫騒動」は黒猫だった、
もっとも映画での話だが、あの映画で有名になった化け猫女優は誰だったっけ