河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

他人のことはどうでも良い?

2022-08-18 12:44:02 | 絵画

猫を見習って欲しい。

個人主義の猫だが、身勝手に振舞っているわけではない。ちゃんと自分をわきまえて行動し、死ぬときは人知れず身を隠して死ぬ。個人責任を身に着けていて、分相応で無理はしない。無論子猫の時は無理だけど、どの様に行動するかを身に着けていく。個性がハッキリして個体ごとにそれぞれ違うのは見事だ。

誰もこうしろとは教え込むことはできない自立心がある。彼らの個人主義を誤解する人も居るが、利己主義では決してなく、集団の秩序があり自律している。野良猫は夕方に複数集まって「猫会議」を頻繁に行う。家猫は不妊・去勢手術をされていると少し事情は違うが、家という秩序を乱す野良が突然やってくるとみんなで排除しようとする防衛本能を集団で発揮する。

仲間のグルーミング(毛づくろい)をしてやるなど家猫だけでなく、野良も仲間を大事にする。しかし彼らは権力に迎合することはしない。不満であれば自主的に離れる。彼等には食事より大事なものがある。それは主体性と自由だ。日本人にはこの二つがない人が多くいる。

宗教に転ぶのは「自分を大事にするエゴ」が分かっていないからだ。子供の時から身に着ければ自分の生きる道に悩むことも少ないであろうが。自分がどうしようとしているのか分からなくて迷って他者の言葉に影響される。これが洗脳だ。今感じている自分より大きなものに出合うと信仰してしまう。それが犯罪的カルト集団であろうが。

猫を見よ!!彼らが私のプランターにウン子をしても「良いこと」をしたと満足している。すばらしい!!