猫の手も借りたいが、背中がかゆい時は、やはり優しい女性の手で掻いて欲しい・・・。
何をいまさらと言われるだろうが。・・・で、しかたがないから「孫の手」を取り出してゴシゴシ、ガリガリ。血が出るほど搔きまくる。痒いときには直ぐ手の届くところに孫の手は無くてはいけない。だから100円ショップで5本ほど買って、家のあちこちに置いてある。他に携帯用の小さなもの、燻竹(いぶしだけ)で出来た品のいいものも2本あるので・・・何とかなる。
家の中にたくさん無いとイライラするものに料理用の包丁が・・・菜っ切り包丁、刺身用の柳葉包丁、出刃包丁、小魚用の小出刃、肉切り包丁、洋食包丁、ドイツで買った小刀包丁、他に結婚式のカタログで手に入れた安物のステンレス包丁、100円ショップで買った、菜っ切り、柳葉、などが10本、他に今住んでいる家の元の商売が干物屋だったため、置いて行った魚を手早く下ろす小出刃が5本ばかりと、玉石混交だが、物にはそれぞれ「使い方」がある。それが分からぬのが同僚の学芸員だった。私の家にはトンカチが10本以上あると言ったら「心療内科の専属医」をよこした。誰の指示で来たのか聞いたら「個人情報」は言えないとぬかしよった。私を診断して誰に報告するのかは想像がつくが、患者の診察内容を他者に漏らせば、それこそ個人情報保護違反になると思うが。
で、そのトンカチだが大工用(釘打ち用)大中小、木槌、ドイツ製木工ノミ用ハンマー、ゴムハンマー、金属用のハンマー、石を叩く石頭(セットウ)、コヤスケ(石より硬いタンガロイ刃が付いたハンマー)、ピトンハンマー(杭を打つ)、かけや(木の杭を打つ)、他に100円ショップで買ったハンマーが10本からある。
モノには用途があり、技術者は技術の繊細な追求で発明してきたのだが、机について文献資料ばかり読んで、肝心な美術作品をよく見ようとしない学芸員、美術史系研究者(?)が観念の世界に埋没していることに気が付いて欲しいものだ。
で、痒い所に手が届く人生は意外と大変で、知ろうとしなければ大事な事実を見過ごす。
おい!!そこのニャンコ!!背中を搔いておくれ!!・・・・無視する・・・大事な事実を・・・知らん!