河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

防災理念4 教訓は生きる

2020-05-13 14:18:23 | 絵画

近年、地震や大雨災害で被災した自治体はコロナと同時被災の場合の住民避難の在り方を考え始めた。教訓が被災者の心に残っていて、具体的な対応策を模索しているのだ。

一方で当事者意識が欠けている政治家はコロナの対策をミスリードしていてもその過ちを認めようとしない。PCR検査が受けられる基準について「我々にすれば、それは誤解ですけど」と言って、さらに責任転嫁ではと野党に詰め寄られると「そんなことはない、これまでいろいろと言ってきた」と居直る。野党も「分かっていたのなら、なぜ誤解している」と早めに言わなかったのか、きつく問い詰めるべきだった。

政権がいつもいい訳やごまかしで済ませるから、国民は別な方法で自分たちの身を守らなければならない。前から言っているように危機管理は安倍にとって軍隊だけの様だから、我々は地震、津波、台風、火山噴火などの自然災害と火事、暴力などや今回のような感染症のような人為災害について、気を許してはいけない。しかし今日はこの国の人々の日常に見られる「防災を妨げるメンタリティ」について述べてみる。

と、ここまで書いたところで、一休みしていたら、NHKのクローズアップ現代でコロナと同時に起きる災害避難所の過密を避ける解決策の地方の取り組みをやっていた。現場では具体的な対応がなければ更なる災害が起きる想定で、マニアルに至るまでの検討がされている。しかし、これをなぜ厚生省や防災相がやらないのだろうね?

それから、どうしてPCR検査をなるべくやらないようにしてきたのか、その理由や誰がそうさせたのかが言われるようになってきた。それはどうしてもPCR検査の結果によって全体の感染者数が見えない限り、未症状の感染者による新たな感染の可能性は推し量ることが出来ないし、第二波のパンデミックが起きる恐怖から逃れられないからだ。しかしPCR検査をなるべくやらないで発生したクラスターを抑え込んでいく方法が正しいと思っている政府は加藤厚生大臣が検査に至る基準を厳しくしたと考えるのは誤解だ「誤解だ」と答えたように、やって来たことは正しいとして反省は全くしていいない。その基準が感染症の専門家の判断ではなく、TVで盛んに対策委員会のメンバーとして露出している専門家が呼ばれたときには、すでに決められていたというから・・・ではだれかというと、厚生省にいる医系技官だという。

私は先に防災対策が現場の専門家ではなく、官僚によって作られことが問題だと述べたが、ここでもその政権の意向を入れた政策重視で、習近平中国に忖度して中国からの観光客を武漢封鎖後も入れ続けたことや、オリンピック開催を拘ったことが、こうした基準を作って、政治主導で乗り切れるという思いが依然続いていることを危惧する。

さて、防災理念がなにやら不十分であるには、やはりこの国の国民性を考えなければなるまい。安倍は国会で問題を追及されると、よそ事を言って、素直に質問に答えない。つまり論点をあいまいにしてやり過ごそうとするメンタリティは政治家や官僚だけの特技ではない。巷でよく聞く「盗まれるのは、そんな所に置いておく方が悪い」とか「いじめは、いじめられる側に問題がある」つまり「被害者は被害に遭う理由がある」とか言う者がいること。盗まれるのは盗む方が悪いに決まっているし、いじめもいじめる方が悪いに決まっているが、素直に認めないで視点を変えて言うのは、「被害をあきらめて、反省でもしていろ」ということか。また日本で独自の考え方とは言い切れないが「済んでしまったことだから仕方がない」という言い方も良く聞く。

このような精神浄化作用を先にしてしまおうとする性格は「情緒的になって悲しむのを避けるとか」があるのではないかと思う。しかも精神浄化も中途半端だ。悲しい出来事には「悲しみ、失望から怒りに変わり、そして自律による立て直し」によって人は苦難を乗り越えるはずだ。この国は自然災害大国で、あまりに頻繁に起きる災害から、やりきれない精神的な苦痛から誰にも救済を求められないから・・・ではないかと思う。その一端が津波で破壊され多くの市民がなくなった市庁舎や学校などの「震災遺構」を未来の人達に残そうとする運動に「見ると辛い」と訴えて、結局取り壊してしまうことが多くみられた。

これでは防災対策はできない。教訓無しに、反省なしに、論点なしに物事は始まらないのが認められない。

そして「安全バイアス」がいつの間にか出て来て、「もうそんなことは起きないだろう」とか「まさか自分が」とかにつながる。そう言えば、むかし阪神淡路大震災の救援活動に神戸に行ったとき、博物館学芸員がポロリ・・・「今、この日本で一番安全なのは神戸かも・・・」と言ったのを思い出す。大地震で打ちのめされて、もうこんなことは二度とないだろうと自分を慰めたかったのだろう。御存じだろうか「世界で起きている地震の40%がこの日本で起きている」そうだ。我々には情緒的になって沈んでしまう前に合理的、論理的な対応が出来る精神が必要だ。今、東京でマスクもせず歩き回る人が増えているようだが、自分は大丈夫と自分のことしか考えていないことが問題だ。時分が症状なしで感染しているかも知れないとは思わない自己中につける薬は自身の「感染」しかないだろう。

コロナは自然災害ではない。人為災害「人災」だ。コロナウィルスは中国(雲南省)起源の蝙蝠(こうもり)が宿主のウィルスだそうだから・・・しかし、こんなもの食うかね?

家の猫の「しょうゆ(子猫の名前)」は床に落ちているものを何でも口に入れるし、飛んでいるガもパクリ。食うんじゃねぇ!!ほらまた下痢をして・・・。私はまた廊下を掃除させられているのだ。

コロナにも、負けるな庭の月見草。今夜も月見草が満開でかわいい。    

 


大巣籠

2020-05-10 11:03:36 | 絵画

もう大変だねぇ。この浜田の町でさえ、通りは閑散として、開いているスーパーも夕方6時、7時には閉店するから人影がなくなる。高齢者が三分の一以上いて、非課税が4割以上いる街だから、元より勢いが感じられない町だけど・・・・。

コロナのせいで大巣籠とは悔しいね。人生でこんな経験は皆初めてで、「新しい生活」とか言われて、誰も受け入れたくないだろう。変わらないのはパチンコ客で駐車場に多くの車、近くの防波堤には家族で多くの釣り客、しかも広島ナンバーがほとんど。島根県はここのところコロナ感染者が8日以上出ていないから、どうやら巣籠解除の方針らしいが、知事も解除したとたんにクラスターが出たらと逡巡するだろうに。

私は年金生活者だから・・・と言って余裕があるわけではないが・・・働いて生計を立てなければならないのとは違うから、一応のんびりしているけど、国内の状況を考えると気持ちが落ち着かない。だからといって何もできないから、春のルーティンを始めた。

①プランターに野菜の苗を植える。いつものトマト、小玉スイカ、甜瓜(まくわうり)、唐辛子、バジル、セージ、ローズマリーが並んだ。特別に冷凍庫に入れてあった3年前にマリリンにもらったピクルスきゅうりの種を植えたら発芽したので、植え替えをした。・・・冷凍庫に3年間も放置していたとは・・・他にも食い物で3年以上冷凍しているものがあるに違いない!!

②我が家はBSチャンネルが映らないので、何とかしたいと思っている。山田電機のおにいちゃんは「BSも映るかどうか分かりませんよ」と言う。NHK教育も映らないのは電波が弱いのだそうな。かつてNHKの集金係が来て、払えというから「先に映るようにしろ!」と言ったら来なくなった。この町は平らなところが少なく、山を削って住んでいるから電波は不公平なのだ。・・・でBSだが屋根に上がってアンテナを調整しなくてはいけないが、瓦が滑るし、高所恐怖症だから・・・足場を単管で組んで足場板を載せてから瓦の上に乗る。で、ちょいと屋根の上を見たら、瓦が動いて外れそうなところがいっぱいあって危険。この家はそれこそ昔の家工法で屋根瓦の下は赤土で、すでにボロボロで落ち始めている。ここに新しくどうすればいいのか工務店に聞いてみる。工務店も商売をやっているかどうか分からない。自分で漆喰を買ってきて練り込むか?いつもの貧乏性が始まりそう。

③5月10日は去年生まれた4匹の子猫たちの誕生日だ。(みりんちゃんは三月に死んでしまったが)何か美味しいものを食べさせてやりたいが・・・。みりんちゃんのお兄ちゃんのしょうゆは未だにウン子たれで、毎日4~8か所、廊下にウン子をする。私はこの子の為に大きく人生を無駄に過ごしている。放置すれば山となるウン子をティッシュでつかんでトイレに流す毎日だ。獣医さん曰く、下痢が治らないのは何か拾い食いしているのでは・・・と言われる通り、この子は床に落ちているものは何でも口に入れる、食事の時間は誰よりも先に茶碗に直行し、おやつの時間には人に差し出したものを横取りする・・・この性格、下痢は治らない。でも今日は誕生日のおやつを買いに行くか。

④自分の描いた絵の額縁を作ろうとして途中なのだが、木にレリーフの浮彫をしようと思って彫り始めたが時間がかかるので、小型のルーター(回転式の刃で削る)を買うつもりで、ポイント5倍の日にホームセンターに行ったら、5倍の日には人が押しかけて3密になるから実施は延期で・・・くそ、じゃあ買わない!!となった。

⑤安物売りのスーパーで牛の赤み肉を買ってきて、ローストビーフを焼く、貧乏人相手のスーパーだから肉の大きさが小さい。これは焼く時間に気を付けねばならない。あっという間に火が通って、硬いステーキになってしまう。表面を強火で焼いたら、細火でゆっくりと仕上げるが、肉が小さい。ソースは赤ワインを煮込んで作るがホースラディシュ(西洋わさび)がないので、日本の生わさびを買ってきた。安物でも手間をかければ少しは美味しくなる。

他に「牛コマとごぼうのしぐれ煮」を作った。ごぼうは笹がきにし、きんぴらごぼうの様に炒めて、牛コマを入れ、浅草米久のすき焼きのたれのように甘くする。汁がなくなるように煮上げたら出来上がり。他に最近作ったものはラッキョウ漬けだが赤しそ酢と一杯の砂糖を入れて漬けこむ。塩を少なくするのがコツ。しかし毎年この時期に「梅」や「ラッキョウ」を漬けるので台所に瓶物がごろごろしている。要するに作るほど食べないで、作ることを楽しんでいるのだ。

台所は断捨離するべきものが山ほどあるのだ。独身男が高齢になって、コロナに負けたくないからと・・・何をする。

家の中の掃除は苦手だな。

みんな大巣籠して、家で何をする?する?。

買い物に行こっと!!

追記:

で、買い物に行ってバケツのふたを買ってきたら、大きさが合わなかった。前にもそんなことがあって、二回目だ。役にたたないふたが二つ家にある。

猫たちには誕生日祝いにお刺身を買ってきた。安い切り落としというものだが、よく見ると、要するに刺身を取るときに「さく」のしっぽ側と頭側の一部、またはらみの一部を切り落とすから、しっぽ側はともかくとして、上等に脂がのって美味しい所・・・猫たちにやるにはもったいない・・・のでこの私が食べながら、少し切って彼らに分け与えた。ら、大変!!ミャーミャーと啼き、大騒ぎになった。やはり猫には生の魚が一番だね。手でつまんでやると噛みつかれるので、箸でつまんで口に持っていく。年寄りの勘助君にはえこひいきして最も与えて、今日一歳になった子猫たちには「ハッピバースデー・トゥ・ユー」を歌ってあげておしまいで。

他に今回は買い物で掘り出し物は布団を干すときに風にあおられないようにする「大きなクリップ」が一つ76円だった。

なに?おおすごもりを遊ぶなって・・・・いやあ、ストレスが溜まっているのよ。


防災理念3 緊急事態条項について

2020-05-05 01:54:14 | 絵画

現行法の中で、つまり憲法で保障されている私権は「公共の福祉に反しない限り」保証されている訳で、濫用は許されていない。つまり今回のコロナの件では「誰もが生命が脅かされている状況」から、祖権威制限を設けることは可能である。したがってクラスターを起こす可能性のあるパチンコ店を閉鎖させることぐらい現行の法律(緊急事態特措法)に項目を加えるだけで済む。無論、事業者の大小に関わらず事業の閉鎖中の所得補償は必要だ。短期間で決着できれば補償支払いも少なくて済むが、何故ダラダラと対応が遅れるのかと言えば、やはり経済活動が落ち込むのが気になるのか?

現状も先も読めない政府の今年度特別補正予算に「コロナ終息後の計画」を「GO TO何とか」と言って見たり、「あほ!!」じゃねえか!!

しかし健保記念日にかこつけて、安倍や日本会議に属する者たちは、この際、緊急事態条項を憲法に書き加えるべきであると主張している。彼らの目論見は戦前に見られる全体主義的な私権の制限であり、言論から思想に至るまで統一して、安倍の言う訳の分からぬ「美しい日本」とかにしようとしていると思える。野党はこれを「火事場泥棒」と揶揄している。

安倍はこれ以上コロナの感染を拡大させないために、より法的効力が強い緊急事態条項が必要だと言っているが、自分の不始末で、1月後半に既に武漢で都市封鎖が行われた時点で、中国からの観光客は入国拒否すべきであったのに、経済活動を重視し、同時に習近平の来荷を実現させるために、「様子を見て判断する」と放置し、医療崩壊が起きると称して、感染者の数が増えてないように見せるために、PCR検査をなるべく行わないようにし、無症状感染者を野放しにして、現在の感染者数が不明の事態を作ったのは安倍だ。

医療対策チームはPCR検査は欧米各国と比べても極端に少ない結果になっているのは、日本の感染医療がSARSなどの経験が乏しく、十分に整備されていなかったからだと言っているが、これは安倍政権の責任をごまかしているとしか思えない。すでに2,3,4月と3か月もあって、検査方法も検査数も不十分な状態である。

PCR検査が重要であることは素人でも分かる。つまり国内にどれほどの感染者がいるのか知るにはPCR検査や既に感染して回復して抗体を保持している者の数を把握しなければ、緊急事態であるかどうか、また継続させるかどうかの正確な判断はできないはずである。こうしたデータを重視しない安倍は様々な見当違いな政策を行っている。野党が追及すれば、国会の場でも「よそ事」を言ったり相手をやじったり子供のような対応しかできない。

安倍にとって安全保障とは自衛隊を軍隊にしたり、アメリカから高額な武器を購入したり、最終的に憲法九条を書き換えることだが、今回のコロナで良く分かったであろう・・・・中国に忖度し、マスクも感染防護服も中国に依存していて、安全保障が危ういことが。

アベノミスクからしていい加減な政策だったが、取り巻きのおバカな、秘書官、審議官、官僚によるアドバイスで、アベノマスクで無能さを見せつけた。アメリカのメディアに「エイプリルフール」だろうとまで言われて、私も恥をかかされた気になってしまう。100%ウイルスが通過するガーゼマスクが役に立たないことは税金の無駄遣いだと批判されても引っ込めない。正直、あいつを早く辞めさせるべきだ。

次はもう少しまともな文章を書くから、今回は許してください。