大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

李白(南森町)

2006年03月21日 18時23分58秒 | チャイニーズ
左)東坡肉(トンポーロー)
中)油淋鶏(ユーリンチー)
右)玉子&トマト炒りつけ

 偶然に見つけた店で、はっきり言って余り期待はしていなかった店。良くある町中の中華料理店だと思って扉を押したとたんにびっくりしたのは内装。中華料理店とは思えないようなライトを落とした、倶楽部のような照明。壁はほとんどブラック。テーブルのみ、しかも中央部分だけがダウンライトで照らされている。

 メニューを見ると、四川料理を家庭料理風にアレンジした料理を出してくれる店であることが判る。リーズナブルと言うよりはやや安い目の価格設定も嬉しい限り。メニューは、酒のアテ系、しっかり系、点心系といった感じで、一般の中華料理店とは若干異なるカテゴリ分けがされていたりするところが楽しかったりする。

 とりあえずメンソールは、ゆっくり落ち着いて料理を待とうという算段で、紹興酒を二号でオーダー。酒のアテ系メニューの中から東坡肉、しっかり系の中から油淋鶏をオーダーする。紹興酒が日本主要の銚子&猪口で今日されるあたりちょっと違和感があったりするけど、とりあえずまず一口。そして二口。そして三口目を飲もうとしたあたりで東坡肉がテーブルに運ばれてきた。東坡肉というのは豚肉の角切り煮込んだもの。ををっ、このサービングの早さは何だと驚く。しかし、皿に乗せられているのは何だ?。これは東坡肉か?。薄く衣が付けられていて揚げられていることが判る。上には洋辛子が乗せられているのはノーマルな東坡肉と同じ。しかし、横に添えられているのは酢生姜だったりする。東坡肉って、煮込み料理だぞ…、と思うが一口食べてみると、衣のサクサク感と中の豚
肉のねっとり感が素晴らしいコントラストを奏でてくれる。東坡肉は、メンソール的には肉と脂と皮が三層になって、その食感や味のコントラストがあることが条件なんだけど、その上にさらに四層目が重なったような感じ。東坡肉と言ってしまうと異論がありそうだけど、東坡肉をベースにしてアレンジした料理というのであれば、納得の料理だと思う。値段も500円。一切れしか入ってないので、これをリーズナブルと言うかどうかは別問題だと思うけどね。でも、ポーションが少ないのは、一人で行っても多品種をオーダーしたいという向きには好適だと思う。

 二品目の油淋鶏は、中華料理好きのメンソールが特に好きな一品だったりする。鶏の唐揚げは、下味を付けすぎたりしているものが多いが、こちらの油淋鶏はしっかりした味の鶏肉を使用していることもあるのか、それほどした味は強くない。噛むとしっかりと旨みが飛び出してくる。あと、酸味の効いたソースが嬉しかったりする。

 紹興酒が少し残ったので、玉子とトマトの炒りつけをオーダーした。こちらは、玉子がふんわりでトマトの酸味と良く合う。トータルでいくとこの料理が一番気に入ったし、これでご飯が一杯食べれてしまう。

 苦言を呈しておくと、最初の東坡肉が、芯まで暖かくなっていなかったこと。料理が出されるスピードから考えると、あらかじめ調理したものを再加熱したものと思われるが、その時の加熱が足りなかったんだろうと思う。あと、器はすべて滋賀県在住の陶芸家である山本敦子の作品を使用している。それならどうして紹興酒がありふれた日本酒用の銚子&猪口で供すのさ。醤油や酢のような調味料入れが、どうして既製品なんだと、思ったりする。こだわっていることをアピールしている割りには、いまいち徹底されてないような…。

 グランドオープンしたばかりの店なので、ちょっと気長に見守っていこうかなと…。それから、しばらくの間ランチタイムの営業はないそうです。




(店  名) 李白
(ジャンル) 中華料理(四川系)
(所 在 地) 大阪市城東区森之宮2-7-103 森ノ宮第二団地七号棟一階
(電  話) 06-6967-3971
(営業時間) 11:30-14:00(売り切れ御免)、18:00-23:30
(定 休 日) 月曜日(祝日の場合は翌日が休み)
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