あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

どくとるマンボウ航海記

2011年10月26日 10時50分31秒 | summilux 35mm F1.4 ASPH
昨夜書棚を整理していたら、縁が茶色になった「どくとるマンボウ航海記」があった。
パラパラと捲って少しだけ文字を目で追って、懐かしかった。

もうずっと昔のことなので、記憶も定かではないが、北さんの著書との出会いは中学生の頃。
ファーブル昆虫記は読んでいたがその棚の近くにどくとるマンボウ昆虫記があって、同類と思って借りてしまった。
これがいけなかった。
多分翌々日にはどくとるマンボウ航海記を借りていたと記憶している。

昆虫記を読み終えた日は昆虫学者か昆虫の画家になりたいと思いついたものの虫がそんなに好きじゃないからと諦め、その数日後は船乗りになろうと思ったが、山育ちで諏訪湖の遊覧船と天竜船下りしか船に乗ったことがない自分は長期間の船には耐えられないだろうと諦めていた。
見る物乞食で根気も堪え性もなく努力しない性格は今も昔も変わっておらず情けないが、ずっと変わらずその性格という面では筋が通っているんじゃないか?
「ああ、筋を通した自分を褒めてあげたい。」どこかのオリンピック選手の言葉をちょっともじって拝借しました。


思えば小学校から中学は遊びと読書中心の生活で、勉強なんてしている暇はなかった。
楽しい本に遇うと宿題もせず、授業中も読んでいたような記憶がある。
高校でも大学でもしっかり遊んだ。

船乗りじゃなくて、北さんのもう一つの面を見習い、あの頃ちゃんと勉強しておけばよかったなあなんて、今にして思うのでありました。


北杜夫さんが亡くなられたことを先ほど知った。
素敵な作品を残してくれてありがとうございました。ご冥福をお祈り申し上げます。




Leica M9-P + summilux 35mm F1.4 asph

先日寄った喫茶店。
落ち着いて本を読むことができた。
コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする