風のように

ゆらり 気ままに 過ごすとき
頭の中は妄想がいっぱい
錯覚の中で生きるのが楽しみ

菊の花

2024-11-16 03:48:19 | こころ
仏壇に赤紫の菊一輪


夫が逝ってもう15年
ここんところ夫に寄せる心は粗雑

仏壇に花もあったり無かったり
お線香も蝋燭も小さい孫が来てから

隠し込んでりんだけ一回ならし
手を合わせて終わり

小さな孫達は仏間を
おじいちゃんの部屋と呼ぶ

上の男の子は一人で入るのを怖がり
下の女の子は隠れてひとり遊ぶ

線香も灰も蝋燭も格好のおもちゃ
だから隠した

戴き物のお菓子があるとおじいちゃんにと
分けっこして仏壇に置く

仏壇の夫や母の写真は変な顔であったり怖かったり
可愛かったりカッコ良かったり変化するらしい






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2024-11-16 03:10:21 | こころ
台風で古代の巨木流れ着き


紀の川に流れ着いた巨木の根を
見たのはいつだったろう

紀の川大堰橋を北に向かって渡っていた
ふと右下を見ると

川原に引き上げられた分かる巨木の根
なぜここに?

大きな台風のあとだったから
流れ着いたものだと想像したけれど

どこからどうやってここに来た
川に降りて見る余裕がなかったのが悔やまれる

やがてこの古木の根は紀伊風土記の丘に
展示されたのだが

大堰橋から見たものよりカットされて運搬され
元の姿に合わされ傷んだ部分は取り払われていた

1300年ほど以前のもので樹齢350年
こんな大きな木の根がゴロンゴロンと

流れてくる様はどんなだったろう
どこに埋もれどうやって来たのだろうか

上流では洪水が起きた程の水嵩で
濁った泥水ではこの大木も

ただの木屑のように流れ着いたのか
1300年もの昔この木はどんな風に

幹を伸ばし枝葉を拡げていたのだろう
どこにあったのだろう

高野山の麓の町かなあ
蛇島辺りかなあ

もっと遠くの吉野辺り
実はそんなに遠くないのかも

大洪水で見る災害は
木立も家も車も何もかも飲み込む

巨は
眼を見張るほど大きなもの

恐さも美しさも
眼を見張る














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2024-11-10 18:03:29 | こころ
號あげてラケット振り届いた冬の長浜


5番目の孫が悲願の地区大会出場権を得た
凄まじいほどの練習を重ねてきた

感動するほどの試合を重ねてきた
けれど5番目の孫は

『ばあちゃんの孫はみんな全国へ
行ってるから、ばあちゃんは嬉しくないかも』

などと言ってるらしい
この孫の努力を見て成長を見て感動している

感動もおめでとうも伝えたけれど
孫は種目は違ってもライバルという視点で

いとこ達を見ていたのだろう
○○ちゃん凄いね全国で何位なんやろ

憧れで見ていたと思った目は
ただの憧れではなかったようだ









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2024-11-10 16:31:47 | こころ
剱の道
竹刀置き素足の初詣


4人の娘のうち3人まで小学生のうち
剣道をさせていた

初稽古は1月2日の早朝まだ薄暗いうち
小一時間の稽古を終え

素足のまま道場を出て近くの神社に向かう
霜柱の立ってるときもあり雨の日もある

鳥居をくぐり玉砂利を踏み
山門に入り石畳の道を進む


冷えきった足はどんなだろう
親御さんのうち靴を脱ぎ靴下も脱ぎ

子供と歩く人がいるけれど
私は上の子から3番目の子が卒業するまでの

10年間の一度も素足になったことがない
神主さんが神殿に入り挨拶し

長い階段を半歩半歩登り神前に座り祝詞を上げて
また半歩半歩降りてくる

その神殿も床は石敷きで床几 (しょうぎ)という
折り畳み椅子の前に立ち

子供達はじめ皆頭を垂れて御払いを受ける
泣いていた子もこの頃には泣き止んで

多分子供達の足は痛みを通り越し
じんじんと痺れているのではないだろうか

参拝を終えて道場に戻ると
親手作りのぜんざいが振る舞われる

飲んべえ集団の大人達はお屠蘇ではなく
飲み会である

道場とは小学校の体育館で
屋根だけの外廊下で煮炊きする

今の学校ではとても考えられない
ことかもしれない

親たちの飲み会の間子供達は
ドッチボールしたりして体育館で遊ぶ

家に帰って朝風呂に入り
素足で歩いた白の稽古着の裾は汚れて

洗濯が待っている
ただ4番目の末っ子は

剣道をしたくないとしなかった
今となってさせておけば良かったと

思うこと
しきり









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2024-11-10 07:12:22 | こころ
西王母住む崑崙に冬来る


崑という字から何も浮かばなくて
千字文を読み解く(野村茂夫著)を見る

『玉出崑崗』千字文の解説に崑崙山から
玉が産出されるという

崑崙山は西王母という不老不死の女王が
住むという霊山・楽園とされたところ

「石の美なるもの五徳あり」といい
五徳とは仁・義・智・勇・潔とする。とある

そしてこの玉は翡翠の類で細工を施される石らしい
あああれか...台北の故宮博物院で見たやつ

白菜というから白菜大を想像していたら
ブローチSizeそれにしても精巧で圧倒される

圧倒されるといえば日本の根付け細工も
石や木や角に細かく精巧に刻まれている

人って素晴らしいなあ紀元前の時代から
土があれば捏ね

鉄があれば溶かし
石があれば刻み

身近なものをモチーフにして
人の心を掴む







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ちょっと一休み

2024-11-09 15:50:37 | こころ
今はじめての喫茶店にいる
気になりつつ一人で入れないでいた

開店して3年目を
スタートしたところだそう

音痴な私は古いスピーカーから流れている音楽が
何のジャンルかさえ分からない

洋楽でそれが英語だか何語だかも不明
男性歌手が低い声で歌っている

客は私一人ブレンドコーヒーを
ブラックで味見してミルクを加えた

手作り感満載の内装で古いピアノ1台
ギターが数台楽譜がスタンドに挟んである

音楽に似つかわしくない私だけど
古めかしさだけが似合ってるかもしれない
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2024-11-06 13:04:08 | こころ
出来ませんとは
言えなくて柿を食う


出ない出せない本音
本音を言いたくて押し黙る

悪い癖
自分の殻に閉じ籠る
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2024-11-05 22:27:03 | こころ
ほんの少し帝塚山に居た冬休み


え~玉の字がない
確か帝塚山界隈歩いたのか電車なのか

叔父の車からなのか
玉出商店街、駅、電柱、パチンコ店?

なぜか印象に残ってる
帝塚山での一週間余りお正月前の数日は

親戚の大学生のお兄ちゃんと住吉大社前の
公園入り口そばの商店街の露天で

叔父の漬物屋で漬物売りのアルバイト
半世紀以上も前の事だから

縁台に白い布を敷いた上に漬物樽を並べ
べったら、田舎漬けや新漬けやらの沢庵と

白菜や奈良漬け等々
袋売りではなく量り売り

他業種さんや同業さんと声を上げて呼び込む
それに寒風の中の漬物は

氷水のような冷たさでしもやけのように
手を赤くパンパンにしながらも

賑やかさの知らない田舎娘の私は
興に乗って毎度あり~などと叫ぶ

ところが私の2つ下の小6の妹は
叔母と近鉄百貨店に行ってお買い物

お正月用のコートを買って貰ってた
バイト中なのに私の物は無かった

私は庶民の正月用買い物の楽しさと
賑やかさを知った無償のバイトだった

12月31日の夜
叔父一家と妹と私は年越しの初詣に

住吉大社へ歩いて向かった
住吉さんの赤い太鼓橋を渡った

そこで半世紀以上も前の事だけど
でも映像として心に刻んだ物がある

どこまで確かでどうかは分からないが
見世物小屋でその前で親の因果が○○

などと展開した様や
ピーナッツ売りが袋にまけとくよーっと

威勢よくパラパラと袋に入らないように
投げ入れる様

田舎娘がきっと口を空いて
興味津々だったはず

よくぞまあ迷子にならず人さらいにも会わず
無事に叔父一家について帰れたと感心する

年明けて妹と2人関西本線の蒸気機関車で帰った
そして川端康成の雪国の一節を体験した

国境のトンネルを抜けるとそこは雪国だった
暗いトンネルを過ぎると銀世界が飛び込んできて

トンネルの前と後の光景の一変
あーこれが雪国なんだ~って感じ

横に並ぶ妹のコートは都会ッ子
その冬妹は人気者となった

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2024-11-04 00:15:25 | こころ
水枯れて
リニア工事に疑問投げ


水か枯れたり
地盤が沈下したり

リニア工事場所の近くに起きる異変
静岡の元知事さんが

問題視していたことが起きた
けれど元知事さんはある発言で退職

在職中に起きていれば世間の意識を揺さぶって
リニア工事の有り様を変えたかもしれない

なんたって湯川秀樹博士が
原子力発書建設される前の有識者会議で

安全性が不確かなうちの建設は
時期尚早を説いたけれど

発電所計画は政府とアメリカとの約束で
建設ありきで否の意見の通る統べなく

有識者会議というものは系譜の以降を
決定すべく会議は正で通る仕組みらしく

着々と建設されていったようだ
国民の安全や幸せを左右するような事柄は

識者の一つの疑問さえ徹底的に解決すべきで
賛否で決を出すような事柄でないと思う

「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」
この言葉なんか色々言い得て妙

そしてますますこの言葉は
人々が心に置いて行動すべき事と思う









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2024-11-03 09:41:48 | こころ
麗しくありたいと思う秋の花


月下美人
華やかすぎる

野のコスモス
逞しく咲いて淑やかに揺れる

目を奪われる麗人
麗の字から見えるもの

形ばかりにとらわれる
そうじゃないと思うけれど





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2024-11-03 06:12:54 | こころ
11/3朝
大往生なりと叔母の訃報


叔母の優しい笑顔を思い出す
人知れぬ苦労をしたことなど微塵もないような

心からの笑顔でいつも接してくれた
そう言えば父にも叱られた記憶がない

あ~!
そういえば

父と奉納のお米を届けたお寺さんで
お膳を戴いた

欲張って座ったお膳のお魚を
食べきれず残した

その時は父は無言で怒ったなあ
声を荒げる人でない

その時私はお膳を選んだ
お魚の大きさをそして残した

それを見透かされた気がして
ビビったのだった

ナヌッ
あのお膳は何だったのか

お正月の何かの行事のお昼
法事のようにいくつも並んでいた

本堂?
見比べてよさげなお膳の前に座った

それにしても半世紀以上も前の
お寺さんのお膳に鰤の煮付け?

魚って有りか?
精進料理じゃないんや!

記憶がごっちゃになってるかもしれない
けれど

代々お米の奉納を続けてきたらしい
父は運搬用の自転車で

祖父はリヤカーで
その先代は大八車で

大八車以前の先代は背負って
10km余りの道のりを歩いたらしい

で兄は車で運ぶ
いつ頃から続いていることなのか

分からないけれど
実家がある限りお寺さんがある限り

続くのだろうか
お坊さんは昔伝えに聞いてますという

一俵の米俵を背負い
山を越えて運んだ先祖

大八車が無かったのか
大八が通る道が無かったのか

すごいじい様方じゃ
私はそこで生まれた















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2024-11-02 18:18:00 | こころ
金色の
朝日に輝く紅葉鯛


加太の小学生は加太の鯛という歌を歌って
地元のイベントを盛り上げる

南海加太線の電車は鯛の図柄
和歌山市駅から加太駅間を走る

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2024-11-02 11:49:17 | こころ
霜踏んで
通った学校いまも建つ

殊更に開発避けて木枯らし

大都市の近くにあり
市町村合併にも加わらず

護られている田園風景
市町村合併以来

○○市と聞いて単純に町の
賑やかさを想像してはならない

電車を降りてバスに乗り換え
徒歩で1時間以上というところも多い

故郷の町は大半が開発調整区域のまま
昔からの田園風景が護られている

合併以前の大きな市と市の間にあって
大企業からみれば格好の狙い目のなか

行く末は是か非か
いずれ開発されて行くのだろうか

東海地方のあるところでは
リニアモーターカーの建設工事で

地盤沈下が起き
水枯れ地域も出ている

私は100%リニア工事の影響だと思うけれど
事業社側は認めたくないことだろう

無理な開発は無理が生じて当たり前だろうし
建設された物はいつか朽ちて莫大な債務になる

朽ちるのは当然の事だけど
その役目を終えたとき元に戻すまでを

採算ベースに載せて計画していただきたい
40年50年経って役目を終える原子力発電所や

発電所事故が起きて当然を想定外とせずに
予算組をしていればやたらと発電所の

新設はなかったかもしれないし高度成長は
緩やかな上昇だったのではないだろうか

国民は便利便利を求め
団塊の世代は経済競争の手足にならず

将来を慎重に見つめ家庭を大切に育んで
大自然の大切さを築いたかもしれない




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2024-10-31 06:12:48 | こころ
為政者に
託す一票秋の暮れ


一票投じても投じなくても
政治は変わらないと投票に行かない人

棄権するより白紙票なり出すことが
政治に対する意思表示という人がいる

意思を込めた白紙票と記入間違いの無効票との
違いはどこにあるのだろう

政治批判の為に行かないことと
無関心で行かないことの差はなんだろう

ともあれ選ばれた議員さんが出揃い
新しく政治はどう変わっていくのだろうか

選んだのは我々
国民なのだ

















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2024-10-30 23:31:36 | こころ
結論は
なにも変わらぬ自民党


あれだけ世間を騒がした自民党の
政治資金問題に旧統一教会との癒着

処分されたり離党したりなんて
パフォーマンスに過ぎず

なんか国民はそのパフォーマーに
踊らされているだけ

処罰なんて無きものと同じで
あー馬鹿馬鹿しい

数の中にいなければ何も出来ない
数の中にいて何をする?

あまい甘い汁を吸う?
政治資金問題の中にいて処罰を受け

離党してなぜか潔い行動と自賛して
当選すればさっさと復党するなんて

もう腐ってる
そんな風にしか思えない

腐ってるのは私の心だろうか
せめて政治資金問題と旧統一教会問題は

きっちり方をつけてもらいたい
このまま無かったことにしないでもらいたい






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