認知症

我が家の猫２３歳（平成５年生まれ）
末っ子が二匹の可愛い子猫を拾ってきて

２３年が過ぎた
この子猫を飼うにあたっていろいろあったけれど

実際のところすでに
我が家の猫でない

夫が肺を悪くして
もともと悪いけれど

悪化してから
向かいに住む娘のところで飼ってもらうことになって

もう１５年にはなるだろう
真っ白な猫が死んですでに７・８年

残った三毛猫は
婿家族にくっついて引っ越しをして

新しい家に自分の居場所を決め込んだ
生まれた娘の子供たちまで泣き様は猫そっくり

そんな家族に恵まれて年を取った
綺麗だった毛並みも

毛繕いをしなくなり
艶やかさも見る影がない

それでも娘家族に可愛がられて
餌も選り好みして高級食材しか食べない

だったのが
食卓の上のものを漁るようになったと娘が嘆く

小さい頃の夫のしつけで
テーブルの上のものには一切手を出さなかったのが

人間の食べものにも手を出すようになったと
写真付きで娘が嘆く

満腹中枢がどうにかなっているのか
食べては吐いてまた食べる

これってボケ？と娘が聞いてくる
もう年やもんなあ～としか答えようがない

吐くし時に便も垂れて・・・
いつしか老いれば誰もが通るみち

猫事ではない
切実なお話し