宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「平成23年度栗原農業士会経営状況相互視察研修会」を開催

2011年09月22日 15時00分26秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 栗原農業士会(会長:白鳥一彦氏)の平成23年度栗原農業士会経営状況相互視察研修会が平成23年9月8日,栗原市若柳地区で開催されました。本研修会は会員の経営について相互に視察研修を行うことにより,個々の経営の向上と発展に役立てることを目的に毎年開催しており,今年は先進農業体験学習中の農業大学校生6名を加えた24名(農業士14名,農業大学校生6名,普及指導員4名)で若柳地区の青年農業士の小澤大助氏,指導農業士の小林茂樹氏,オープンしたばかりの農産物直売所「くりでん」を視察しました。
 最初の視察先である小澤大助さんは非農家出身ですが,結婚相手が農家であったため,新たに農業を始めました。現在,独立部門として鉄骨ハウスできゅうりを栽培しており,冬は父のレンコン栽培を手伝っています。野菜栽培の大ベテランである指導農業士の方々から土づくりや害虫防除に関するアドバイスをいただき,大変参考になったようです。
 次に視察した小林茂樹さんは,若柳地区のきゅうり栽培の草分け的な存在であり,栗原のみならず,宮城県のきゅうり栽培のリーダーでもあります。養液土耕栽培による抑制・促成きゅうりの2作体系について農業大学校生も熱心に話を聞いていました。
 最後に今年の7月末にオープンした農産物直売所「くりでん」を視察しました。若柳地区の農業士も数多く出荷しており,今後地産地消の中心としての役割が期待されています。
 また,研修会終了後,若柳地区の青年農業士である高橋敦司さん宅で情報交換会を行いました。先進農家に派遣されている農業大学校生の激励も兼ね,4Hクラブとの共催で開催し,研修会参加者以外にも4Hクラブ員,研修受け入れ農家,普及センター職員など総勢40名が参加しました。農業士同士の情報交換はもちろん,農業大学校生や4Hクラブ員も話の輪に加わり,和やかな中にも有意義な情報交換会になりました。

後継者を交えた情報交換会の様子

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144

 

 


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「気仙沼いちご」の復活に向けて,被災したハウスで定植作業が行われました。

2011年09月22日 13時47分08秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

気仙沼市階上地区では昭和40年代頃からイチゴの生産が行われており,「気仙沼いちご」として地域の人々に親しまれてきました。
 しかし,3月11日の東日本大震災による津波で,地域内の栽培施設の約9割が流失する壊滅的な被害を受けました。
 そのうち,気仙沼市階上の小野寺さんはイチゴ生産をしていた1,500㎡のパイプハウスのうち500㎡を津波で流失しました。しかし小野寺さんは「震災直後は,栽培を継続するべきか悩んだが,「気仙沼いちご」がこのまま衰退していくのは残念なので,何とか栽培を再開したかった。」との思いが強く,震災直後からガレキの撤去を早急に行うとともに,堆積した土の除去及び,湛水と落水を繰り返す除塩作業を行いました。その結果,イチゴの定植が可能なレベルまで土壌のEC値が下がったことから,被災前の面積のパイプハウス復旧し、作付けを決断しました。
 普及センターでは,4月末から除塩作業の方法や土壌分析するなどの支援を行って来ました。今後は定植後の生育調査を実施し,今後の生育経過を観察することにしています。
 

定植作業中  被災直後のハウス           

本吉農業改良普及センター 先進技術班                          
TEL 0220-41-0201
FAX 0220-41-0204 

 


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震災を乗り越えた11年産米の初検査,全量1等米!

2011年09月22日 08時09分55秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 2011年産米の等級検査が9月14日,県内のトップを切ってJAみやぎ仙南・角田倉庫で行われ,持ち込まれた「ひとめぼれ」645袋は全量1等米となりました。
 今年は,福島第一原発事故を受けて,米の出荷は放射性物質の予備検査,本検査が終了するまで自粛されていました。
 普及センターでは,管内の市町,JA,NOSAI,統計・情報センター等と連携して,成熟期前に放射性物質の本検査が終了できるよう打ち合わせを重ね,まず,角田市で県内トップで9月10日に出荷自粛を解除することができました。角田市以外の市町でも,20日までに順次,本検査が終了します。
 震災を乗り越えた今年の宮城米は,まもなく店頭に並びます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第一班 
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138


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