栗原農業士会(会長:白鳥一彦氏)の平成23年度栗原農業士会経営状況相互視察研修会が平成23年9月8日,栗原市若柳地区で開催されました。本研修会は会員の経営について相互に視察研修を行うことにより,個々の経営の向上と発展に役立てることを目的に毎年開催しており,今年は先進農業体験学習中の農業大学校生6名を加えた24名(農業士14名,農業大学校生6名,普及指導員4名)で若柳地区の青年農業士の小澤大助氏,指導農業士の小林茂樹氏,オープンしたばかりの農産物直売所「くりでん」を視察しました。
最初の視察先である小澤大助さんは非農家出身ですが,結婚相手が農家であったため,新たに農業を始めました。現在,独立部門として鉄骨ハウスできゅうりを栽培しており,冬は父のレンコン栽培を手伝っています。野菜栽培の大ベテランである指導農業士の方々から土づくりや害虫防除に関するアドバイスをいただき,大変参考になったようです。
次に視察した小林茂樹さんは,若柳地区のきゅうり栽培の草分け的な存在であり,栗原のみならず,宮城県のきゅうり栽培のリーダーでもあります。養液土耕栽培による抑制・促成きゅうりの2作体系について農業大学校生も熱心に話を聞いていました。
最後に今年の7月末にオープンした農産物直売所「くりでん」を視察しました。若柳地区の農業士も数多く出荷しており,今後地産地消の中心としての役割が期待されています。
また,研修会終了後,若柳地区の青年農業士である高橋敦司さん宅で情報交換会を行いました。先進農家に派遣されている農業大学校生の激励も兼ね,4Hクラブとの共催で開催し,研修会参加者以外にも4Hクラブ員,研修受け入れ農家,普及センター職員など総勢40名が参加しました。農業士同士の情報交換はもちろん,農業大学校生や4Hクラブ員も話の輪に加わり,和やかな中にも有意義な情報交換会になりました。
後継者を交えた情報交換会の様子
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-5795・6144