水稲直播栽培は、育苗作業が不用で、労働力を大幅に軽減できる省力・低コスト栽培技術として注目されています。管内では、直播栽培面積が増加しており、今年度は主食用として約160haが栽培されています。直播栽培には、湛水状態に種を播く湛水直播栽培と、畑状態に種を播く乾田直播栽培があります。美里町小牛田地区では、平成18年に「乾田直播栽培研究会」が設立され、管内の直播栽培面積を増加させています。直播栽培は移植栽培に比べ、除草・施肥管理が異なること、収量・品質が不安定であることが課題となっていおり、研究会では栽培技術の向上に励んでいます。
8月20日には、今年3回目の現地検討会が開かれ、参加会員8名のほ場を巡回し、生育状況や雑草・病害虫の発生状況を確認しました。移植栽培よりも7~10日程度生育ステージが遅れ、この日ほとんどのほ場で穂揃い期を迎えていました。普及センターでは、病害虫の発生を抑制するために、肥料切れにならない程度にしっかり葉色を低下させること、今後はカメムシ防除を徹底することを呼びかけました。今後も普及センターでは、水稲直播栽培で安定した収量・品質を得るための技術向上を支援すると共に、普及拡大を推進していきます。