平成29年2月8日,南三陸町入谷地区にある校舎の宿「さんさん館」で,農産加工の技を伝える地域食材クッキング体験in南三陸を開催しました。
講師には,「さんさん館」で様々な慣習の宿泊客に合わせて料理を振る舞っている阿部あい子氏を迎え,農産加工の基本とも言える“味噌”と“梅干し”を活用したアレンジ料理を学びました。
参加者には,農産加工に関心のある南三陸町内の30~40代の親子7組が集まりました。
参加者の中には,「味噌は味噌汁,梅干しはおにぎりくらいにしか使っていない。他の使い方を学びたい。」「自分で味噌を仕込んでみたので,味噌をたくさん食卓にあげたい。」など向上心を持って参加している方もいました。
講師からは,味噌アレンジ料理として「豆腐クリーム(豆腐マヨネーズ)」,「きのこのデュクセル(ソース)」,「トマト味噌」の3品を,梅干アレンジ料理として「梅ソース」を提案いただきました。時間の関係上,トマト味噌は講師が冷凍していたものを使いましたが,それ以外は参加者が調理しました。
講師は,地産地消や子どもたちのためにできる限り地元食材を取り入れること,調味料にこだわることを熱心に語り,参加者も真剣に聴き入っていました。
出来上がった料理は,地元野菜とともにピザ生地にトッピングし,さんさん館備え付けの薪ストーブで焼いていただきました。
今回作った料理は,どれもスープやグラタン,ピザなどの基になるもので,色々な料理にアレンジできることから,参加者は「思ったよりも簡単で自宅でも子どもと一緒にできそう。」「味噌や梅干しが大量消費できそう」などと話していました。
今回の研修会で学んだ料理が各家庭の食卓に並び,「味噌」や「梅干し」の活用頻度があがることを期待しています。