令和元年6月6日に石巻地域生活研究グループ連絡協議会が,くらしの講座として,豆腐づくりの講習会を開催し,16名の会員が参加しました。参加者は,率先して作業に取り組み協力しながら豆腐づくりを行いました。昼食では,手作りの豆腐だけでなく,会員が持ち寄った筍ご飯やワカメサラダ,デザートが振る舞われ,参加者はそれぞれの料理を味わいながら交流を深めていました。参加者からは,『自分の手で作ったものはより美味しい』といった声に加え,『豆腐は買えば安いけど手作りとなると手順が複雑で意外と大変だ』という声が聞かれ,美味しく食事を頂くと同時に食のありがたみを感じる実りのある講習会になったようでした。普及センターでは,今後も生活研究グループの活動について,継続的に支援を行っていきます。
株式会社やまもとファームみらい野(平成27年7月設立)は,「JAみやぎ亘理」の出資による農協出資型の法人で,地元被災農家の就業の場の確保と被災農地を有効に活用した露地野菜生産における大規模な拠点整備を目的に設立されました。当法人では,東日本大震災後,山元東部地区に整備された大区画畑地を活用し,加工業務向けの根菜類(長ネギ,玉ねぎ,甘藷等)を中心に機械化一貫体系による効率的な経営を目指しています。
昨年秋に19ha定植された玉ねぎ圃場では,現在,根きり作業が行われており,収穫を目前に控えた玉ねぎが圃場いっぱいに並んでいます。玉ねぎの作付けは3作目で,今年度は天候に恵まれたことや,法人の技術力が年々向上していること,土壌改良の効果等が現れ,収量は昨年の実績を大幅に上回る見込みとなっています。
収穫は来週から始まり,収穫と出荷作業は約1ヶ月間続きます。
普及センターでは,当法人を今年度の普及センタープロジェクト課題対象に位置づけて,定期的な巡回指導を行っており,大規模露地園芸経営の定着に向けて支援していきます。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143
令和元年5月29日,JAいしのまき主催の大豆栽培講習会が開催され,約50名の生産者が参加しました。当普及センターからは平成30年産大豆の振り返りや令和元年産に向けた栽培管理のポイントについて説明を行いました。全農みやぎからは大豆情勢について,農薬メーカーからは茎葉処理除草剤について情報提供がありました。宮城県の大豆奨励品種であるミヤギシロメは,本品種を原料に製造された商品が全国豆腐連合会主催の「全国豆腐品評会」の上位にランクインするなど,実需者からの評価も高い品種です。生産者からは品種ごとの播種適期や加工適性に関する質問があり,ニーズに応じた生産を意識していることが窺えました。これから大豆の播種作業が始まります。今回の講習会を活かして適期作業に取り組んでいけるよう,普及センターでも引き続き支援していきます。