宮城県の水稲作付面積は約6万5千ha(令和3年産)と,全国でも北海道,新潟県,秋田県に次いで4番目の規模となっています。このように,本県農業の中で重要な位置を占めているため,食のスタイルの変化による需要の多様化,環境の変化などに応じ,県内での栽培に適した品種を選定していく必要があります。
このため,宮城県では,県内で推進する主要農作物(稲・麦類・大豆)の優良な品種(優良品種)を決定しています。その選定のためには,実際にその品種の栽培特性を県内各地で確認する必要があるため,試験場のほか各普及センター管内にも栽培ほ場を設置し,連携して調査を実施しています。
本年度は令和4年5月16日に,現地調査ほ場で4品種の田植え作業を行いました。今後,病害虫発生状況,生育量,生育ステージや収量・品質を基準品種の「ひとめぼれ」と比較しながら,その有用性を判定していきます。
宮城県では,現地の農家の皆様と協力しながら,時代と地域に適した品種の選定を行っていきます。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069,FAX:0226-22-1606