宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

温暖化に適応した米・大豆づくり研修会を開催しました!

2024年02月26日 17時15分35秒 | ⑧環境に配慮した持続可能な農業生産

 令和5年の水稲、大豆の作柄が記録的な高温により大きく影響を受けたことから、令和6年2月20日に当普及センター主催で「温暖化に適応した米・大豆づくり研修会」を開催しました。

 研修会では古川農業試験場の研究員から令和5年の収量や品質の低下要因と対策について、当普及センターから石巻地域における水稲と大豆の作柄について説明しました。

 水稲の講演において、昨年の基部未熟粒の多発生は登熟期後期の高温が要因であることや、登熟期まで葉色(稲体窒素)を維持することがその発生の抑制につながること、また高温耐性品種の育種状況について説明がありました。

 大豆の講演では、播種後の降雨により、根張りが弱くなったため、生育後半の高温乾燥の影響を大きく受けたことや、大豆の根張りを良くする対策として、砕土や鎮圧、有効土層の確保について説明がありました。

 研修会には生産者、関係機関の方々約65人が参加し、これからの水稲、大豆栽培における高温対策に熱心に耳を傾けていました。

 当普及センターは、これからも気象変動に適応した作物の栽培支援を行っていきます。

<連絡先>

 宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


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美里地区生活研究クラブ連絡協議会が牛乳料理講習会を開催しました

2024年02月26日 16時40分35秒 | ②新たな担い手の確保・育成

 美里地区生活研究クラブ連絡協議会(会員34人)は、令和6年2月7日、美里農業改良普及センターを会場に、地場産食材への興味・関心を深め、国産牛乳・乳製品の利用拡大を図るための料理講習会を開催し、14人が参加しました。

 当日は、大郷町産の牛乳を使いて大崎市田尻で製造されたモッツァレラチーズを主役に、大崎市鹿島台産のトマトや涌谷町産のりんご、美里町産の大葉加工品等の地場産食材を使用した4種類の献立を作り、試食しました。
 参加者の一番人気は、薄切りにしたじゃがいもをフライパンに並べてバターでカリカリに焼き、仕上げにモッツァレラチーズをのせた「ポテトアンナ」で、自宅でも作ってみたいとの感想が出されました。

  

 

 普及センターでは、美里地区生活研究クラブ連絡協議会の活動を支援するとともに、農山漁村のより良い生活や地域の活性化に向けた、女性農業者の活躍を支援していきます。

      

 

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター  地域農業班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225

 


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豊里稲作部会の実績検討会が開催されました

2024年02月26日 12時53分11秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

 JAみやぎ登米豊里稲作部会は、設立当初から「ササニシキ」の栽培に一丸となって取り組んでおり、これまで県の農林産物品評会や「ささ王」コンテストにおいて上位入賞者を輩出してきました。

 部会では毎年実績検討会を開催し、会員同士語り合うことでその年の反省点を整理し、次作へ生かす取り組みを続けています。

 今年度は令和6年2月16日に実績検討会が開催され、生産者、メーカー、関係機関あわせて14人が出席しました。

 普及センターからは、令和5年産稲作の総括と令和6年産のポイントとして、主に高温対策について説明を行いました。また、会員の中でも篤農家3人の「ササニシキ」ほ場を調査した結果について報告を行いました。令和5年産は高温登熟の影響で管内の「ササニシキ」の1等米比率は20%と大きく落ち込みましたが、豊里地区は59%と高く、意識して基本の土づくりに取り組んできた成果が出たと考えられます。

 生産者からは、晩期栽培を行う上での播種時期についてやタンパク含量を考慮した施肥についての質問が出されたほか、会員のほ場の土壌分析を行おうといった提案もあり、活発な意見交換が行われました。

 普及センターでは、今後も登米管内の水稲の収量と品質の向上を目指した取組について支援を行ってまいります。

 

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522


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