令和5年の水稲、大豆の作柄が記録的な高温により大きく影響を受けたことから、令和6年2月20日に当普及センター主催で「温暖化に適応した米・大豆づくり研修会」を開催しました。
研修会では古川農業試験場の研究員から令和5年の収量や品質の低下要因と対策について、当普及センターから石巻地域における水稲と大豆の作柄について説明しました。
水稲の講演において、昨年の基部未熟粒の多発生は登熟期後期の高温が要因であることや、登熟期まで葉色(稲体窒素)を維持することがその発生の抑制につながること、また高温耐性品種の育種状況について説明がありました。
大豆の講演では、播種後の降雨により、根張りが弱くなったため、生育後半の高温乾燥の影響を大きく受けたことや、大豆の根張りを良くする対策として、砕土や鎮圧、有効土層の確保について説明がありました。
研修会には生産者、関係機関の方々約65人が参加し、これからの水稲、大豆栽培における高温対策に熱心に耳を傾けていました。
当普及センターは、これからも気象変動に適応した作物の栽培支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999