宮城オリジナルの酒米品種「吟のいろは」について、令和5年産の作柄を振り返り、次作に生かすため、1月24日に「吟のいろは」の栽培研修会(主催:県みやぎ米推進課)が開催され、生産者や関係機関など約40名が出席しました。普及センターから、今年産の生育の経過を中心に説明した後、産業技術総合センターから玄米品質や酒米としての分析結果について説明がありました。酒米として地元酒蔵から評価が高く、次年産は当初の予定から栽培面積を増やして対応するとの説明があり、今後さらに需要が拡大するものと期待が高まっています。
県主催の研修会終了後、普及センター主催で松山町酒米研究会のメンバーを対象に、今年度の酒米全体の生育状況の振り返りと次年度に向けた検討会を開催しました。関係機関と連携して調査を実施した結果について考察し、次年度に向けた課題の検討を行いました。研究会のメンバーからは、次期作の試験設計内容や、生産者や関係機関での情報交換をスムーズに行えるように、メッセージアプリを活用してはどうかとの意見が出されました。
次年度は「吟のいろは」の作付けがさらに拡大する見込みで、普及センターでは、引き続き、酒米の品質の安定化、生産性の向上を支援していきます。
「吟のいろは」栽培研修会
<連絡先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229‐32‐3115、FAX 0229-32-2225