名取市花卉生産組合のカーネーション生産者は、化学合成農薬だけに頼らず天敵を活用する等、様々な技術を併用して病害虫の発生を抑制するIPM(総合的病害虫管理)に取り組んでいます。
普及センターでは、令和5年10月27日に、カーネーションIPM現地検討会を名取市内の現地実証ほ等で開催し、夏季に行った調査内容を取り組んだ生産者による説明も交えて振り返り、これまでの成果と課題を整理しました。
高柳地区集会所に会場を移して行った室内検討では、農業・園芸総合研究所園芸環境部から、今シーズン、被害が多く見られたオオタバコガの防除対策について情報提供があり、出席した生産者は、効果的な防除のタイミング等、対策のポイントを確認することができた様子で、「とても参考になった」との声が多く聞かれました。
花き分野でのIPMは導入事例が少なく、名取市花卉生産組合の試みは、先進的な活動であり、地域への定着が期待されることから、普及センターでは今後も支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143