12月14日,大崎市田尻地区の北小塩ネット農産加工施設を会場に,みやぎ食育コーディネーターの一條忠子氏を講師に迎え,味噌加工に向けた「麹づくり研修会」を開催しました。北小塩ネットは,北小塩地区の農業者を中心に住民約70名で構成する団体で,地域の農産物を活かし,都市交流を行うなど,集落全体の活性化を目的に活動しています。
実習を通じて作業のポイントを学び,温度管理などの各工程における注意点,味噌加工までの一連の作業について説明を頂きました。
参加者は北小塩ネットの会員6名で,麹づくりの経験はあるものの,厳寒期の麹づくりは初めてであったことや,自作の製麹機を使用することから,熱心に耳を傾けていました。また,一條氏から完成品の見本と麹を使用した調味料が紹介され,麹づくりへの意欲がより高まりました。
普及センターでは,一條氏の協力のもと,研修会後も温度管理のフォローを行い,研修会の二日後に,無事,質の良い麹が完成しました。
この研修会で製造した麹は,北小塩ネットの会員により,東日本大震災で被害を受けた塩釜市桂島の住民への支援として,12月18日の仕込み味噌製造体験,仕込み味噌配布に役立てられました。また,北小塩ネットでは,1~3月に都市住民との交流を目的とした味噌作りワークショップも計画しています。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班
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