登米市津山町柳津にある沢田集落では約20年前から棚田を利用したとうもろこし栽培を行っていますが,近年,ニホンジカやカモシカ,タヌキ等による被害が深刻化していました。そこで今年度,鳥獣被害防止総合対策交付金を活用し,集落の棚田に総延長が2㎞におよぶ電気柵を設置したところ,シカによる大きな被害はなく,対策の効果を確認することができました。
また,令和4年11月7日に作物収穫後の電気柵の管理について,普及センターによる現地指導を行いました。電気柵を全て回収することは労力的に難しいとの意見があったため,電線だけを外す省力的な方法や電線を設置した状態で通電し続ける方法を提案し,集落で検討してもらうこととしました。なお,最近では集落の近隣でイノシシの出没情報もあることから,さらに対策を強化していきたいとのことでした。今後も普及センターでは,効果的な電気柵の設置方法等,鳥獣害対策についてサポートしていきます。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
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