管内はほうれんそうの周年栽培が盛んですが近年、萎凋病の発生が問題となっています。比較的規模が大きな一部生産者で、クロルピクリン液剤による土壌消毒が普及しています。萎凋病による被害が深刻なため、クロルピクリンによる土壌消毒を希望される生産者もありますが、本剤は劇物であり安全面で特に取り扱いに注意を要し、専用の灌注機も必要
です。そこで、成分が同じで取り扱いやすいクロピクテープの使用方法を研修するため、6月9日に涌谷町ほ場において、メーカーの協力を得て実演会を開催しました。テープ埋め込みのための溝は、実演会前日に、90cm巾、深さ15cm程に準備しておきました。灌水は、処理前前日に43t/10a散水しましたが、処理の段階では適正な土壌水分状態になっていました。園主からは「土質や灌水方法によって、散水時間が異なるので、各自水分状態を確認して水分調整する必要がある」と注意が呼びかけられました。
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美里農業改良普及センター 先進技術班
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