令和6年9月2日(月)に普及活動検討委員6人に出席いただき、第1回美里地域農業普及活動検討会を美里町の北浦梨ほ場と美里農業改良普及センターで開催しました。
はじめに、令和6年度普及指導計画の概要について説明した後、3つのプロジェクト課題の今年度前半の取り組みや今後の活動についてスライドで説明しました。
新規課題「北浦梨産地活性化に向けた、ICT活用による栽培の見える化」では、環境測定機器による気象データの収集、フェロモントラップによる害虫の発生消長、経営管理などICTを活用した見える化による若手生産者の技術習得支援について説明しました。
課題「土地利用型法人の経営戦略の策定と持続的経営の展開」では、大崎市田尻の集落営農法人を対象とした、ライスセンターの整備やサツマイモ等高収益作物の導入など事業計画の見直し、人材確保など将来ビジョンの実現、持続的経営の展開等の活動について説明しました。
課題「堆肥の活用と施肥方法の改善による麦類の品質・収量の向上」では、涌谷町の麦類生産者を対象に、堆肥ストックヤードの設置を核とした小麦の生育中の堆肥散布や追肥方法の改善による収量品質の向上と町内産堆肥の有効活用への取り組みについて説明しました。
委員からは、「農業の栽培環境、病害虫発生、経営管理など職人技の見える化による若手生産者への経営継承は素晴らしい取り組みである。」「集落営農法人の具体的な経営目標、経営戦略への支援が必要である。」「耕畜連携による堆肥の有効活用、麦の収量品質向上に期待する。」などの意見をいただきました。
普及センターでは,農業者や地域農業の課題解決を図るため、外部委員の意見や評価を参考にしながら、関係団体と連携して効率的な普及指導活動に取り組んでまいります。
<連絡先>美里農業改良普及センター地域農業班 TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225