宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

復興!!「南三陸米」出荷始まる

2011年10月17日 14時20分27秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 南三陸地域内で収穫される1等米を「南三陸米」のネーミングで,平成16年より例年300t程度を販売,地産地消を推進してきました。
今年は東日本大震災の津波により多くの水田が被災し,管内では水稲栽培面積が前年より270haほど減少しました。さらに東京電力福島第1原発の事故に伴う放射性物質が飛散するなどの影響がありました。
 こういった状況の中,普及センターでは被災の程度の少なかった水田への作付けを誘導するとともに関係機関と連携して栽培指導やカメムシの発生状況を踏まえた防除指導などを展開してきました。さらに県内では放射性物質調査が行われ,管内の米も安全性が確認され,出荷自粛は9月24日をもって解除されました。また,被災していた精米工場も代替の工場を確保し作業も可能になり,晴れて10月3日の出発式にこぎ着けました。今年は震災の影響で「南三陸米」は例年の半分程度になる見込みですが,天候も概ね順調に推移したため品質・食味とも上々となっています。
 普及センターでは技術指導を通じながら,今後も「南三陸米」の生産面を支援していきます

<連絡先(仮)>
宮城県本吉農業改良普及センター    先進技術班
 〒987-0511 登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
 登米合同庁舎203会議室
       電話   0220-41-0201

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JA仙台農産物直売所「たなばたけ」高砂店グランドオープン

2011年10月14日 18時08分37秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 平成23年10月8日(土),JR仙石線陸前高砂駅東隣にJA仙台農産物直売所「たなばたけ」高砂店がオープンしました。
 当日は,好天に恵まれ,盛大なオープニングセレモニーが開催されました。開店前から多数のお客さんが並ぶほどの盛況でした。
 オープンセレモニーの最初に開設者であるJA仙台の高野組合長から挨拶があり,当初7月にオープンする予定であったが,東日本大震災の影響で3ヵ月ほど遅れたこと,この直売所を生産者と消費者を結びつける地産地消の拠点として,さらには被災者が営農を再開して生産した農産物も出荷されていることから,被災者支援の拠点施設としても活用していきたいという力強い,熱い思いが語られました。
その後,宮城県農協中央会の菅原会長や仙台市の伊藤副市長など多数の来賓の出席の下,テープカットが行われ,開店時刻の午前10時に開店しました。
 この直売所の名称「たなばたけ」は,一般公募されたもので,仙台を代表する「七夕(たなばた)」と「畑(はたけ)」を組み合わせた造語です。
店内は,広々としており,新鮮な朝どり野菜など農産物販売をメインに,環境保全米の今搗き米を販売する「今搗き米工房」や地元の農産物を使ったおふくろの味を提供する「総菜工房」,地元産大豆を使った豆腐や油揚げを販売する「豆腐工房」,さらには,東京中目黒にある世界初の野菜スイーツ専門店「ポタジェ」が監修した,地元野菜を使ったシュークリームやプリンを販売する「スイーツ工房」のコーナーなどがあります。
 是非,皆さんもお出かけいただき,被災者支援のためにも商品を購入していただければ幸いです。
 普及センターでは,今後ともJA仙台と連携を密にしながら,さらに魅力ある直売所となるよう支援をしてまいります。



(連絡先)
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8320
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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6次産業化スタートアップ勉強会を開催

2011年10月13日 13時02分27秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
大崎市鹿島台のデリシャスファームカフェを会場に「6次産業化スタートアップ勉強会」を開催しました。6次産業化を志向する方,すでに6次産業に取り組んでいる方など計9名の参加がありました。
 (株)デリシャスファームの今野専務取締役から,デリシャストマト栽培,直売,農産加工への取組み,カフェ開店の経緯,今後の展望をお話しして頂き,ジャムやジュースなどの加工施設を見学しました。
 参加者から,商品開発や販路拡大の方法,会社内での人員配置について積極的に質問がなされ,今野専務からは普及センターなどの相談先を持つこと,商談会等で自社製品を知ってもらうこと,社内でのコミュニケーションが良くなる仕掛けを行うこと等の経験者ならではのアドバイスを頂きました。また,20~30代の同世代が集まったことから,参加者同士での情報交換も盛り上がり,有意義な時間となりました。
 普及センターでは,6次産業化に取り組む方々への支援の一環として,2回め,3回めの勉強会を開催していく予定です。

<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225

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震災を乗り越えてトマトが出荷されました

2011年10月11日 09時07分02秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 松島町の「有限会社 サンフレッシュ松島」では平成23年3月11日の地震でハウス温室天井のガラスが破損したり,養液栽培施設やボイラー等の設備が被害を受けました。それだけでなく,その時に栽培していたトマトは水と電気が止まってしまったため,かん水や暖房ができなくなり,収穫ができなくなりました。
 しかし,次作に向けて7月までに被害を受け破損した箇所の修理を行い,6月に播種,7月に定植をすることができました。定植後は気温の高い日が続き,トマトを栽培するには決して良い環境とは言えませんでしたが,きめ細やかな栽培管理を行い,9月14日には初出荷を迎えることができました。
 現在,有限会社サンフレッシュ松島のトマトは宮城県内だけでなく他県にも出荷されており,今後とも皆さんにおいしいトマトをお届けします。



(連絡先)
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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JAみどりの涌谷営農センター米づくり委員会で新米試食会を開催

2011年10月07日 11時18分36秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
3.11の大地震では,多くの農家で農業機械や施設が破損したり,水路,農道,水田などでも亀裂や崩壊の被害を受け,農作業が大幅に遅れました。また,収穫時期には米の安全性を確認するため放射性物質の測定が行われるなど,農家の苦労や不安は,言葉に尽くせないものがありました。
 この大震災を乗り越え,収穫された新米の試食会(主催:JAみどりの涌谷営農センター米づくり委員会)が9月29日に開催されました。
試食会には,放射性物質調査に協力をいただいた稲作農家9戸も招待され,併せて50人が参加しました。
試食では,環境保全米の「ひとめぼれ」「まなむすめ」,化学肥料や農薬の使用を1/2に減らして栽培した「ササニシキ」の新米と,涌谷町産のほうれんそう,みず菜,小ねぎを用いた料理が振る舞われました。
参加者からは,「どの品種も,つやと香りが良く,甘みがあっておいしい」という感想が聞かれました。
 佐々木委員長からは「今年,収穫された米の放射性物質測定結果は不検出であり,安全であることを消費者の皆さんにPRしていきたい。」と意気込みを述べられました。
 普及センターでは,環境保全米など安全・安心な米づくりを,関係機関と連携し支援していきます。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 地域農業班
TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225

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集落営農組織の経営体質強化に向けた支援

2011年10月06日 16時19分40秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
角田市の前原郡山集落では,平成10年度から経営体育成基盤整備事業が実施され,これを契機に,土地利用の調整などを担う‘前原郡山営農改善組合’と集団転作を担う‘Green5えだの’を設立し,2階建て方式の集落営農を実施しています。
‘Green5えだの’(組合員6名)は,集団転作作物として大麦,大豆を栽培するほか,直売所‘たんぽぽ’も立ち上げ,平成17年から活動を行ってきましたが,近年は集落農地の保全などの観点から,安定した組合運営が課題となっていました。
 そこで,当普及センターでは昨年11月から月1回程度,組合員全員と定期的に打合せ会を開催し,営農ビジョン策定について支援してきました。
 最初の打合せ会では,経営品目の収量・品質,経営収支,組合員の出役状況など,経営に関する計数をまとめながら,組合の現状について組合員間の認識の共有化を図りました。
 次に,集落農業の現状を把握するため,地権者に対して本年1月に意向調査を実施しました。調査内容は,水稲栽培管理機械等の所有状況や今後の営農意向などで,全54戸にアンケート形式で行いました。
 これらの結果を踏まえ,SWOT分析とTN法を活用しながら,組合員全員で営農ビジョン策定の作業を実施しました。
 SWOT分析では,内部環境の強み・弱み,外部環境の機会・脅威について,組合員から自由に意見を出してもらい,それらに対する対応策を洗い出しました。
 さらに,出された対応策について,重要度,難易度,緊急度の観点から各々5点満点で採点後,これらの合計値で順位付けをし(TN法),最終検討を経て営農ビジョンを策定しました。
 なお,これら作業過程で法人化への機運が高まり,来年度中に集落の水稲作業受委託等も経営に含めた農業生産法人になることで合意が得られました。
 普及センターとしては,‘Green5えだの’が集落農業を安定的に担う組織となるよう,今後も引き続き支援をしていきます。

   
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班 
      TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138

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4Hクラブ北部ブロック農村青年のつどいの開催

2011年10月05日 16時26分26秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 北部ブロック(古川,美里,栗原,登米地区)の農村青少年クラブ(4Hクラブ)では,平成23年8月20日~21日に美里町中埣地区公民館で農村青年のつどいを開催しました。これは,農業後継者が農業技術の研さんと交流を目的として実施しているものであり,昨年に続き4地区合同で開催しました。
 開会式では,幹事地区連である美里地区連の桜井会長より,農業問題は山積みだがクラブ員一丸となって頑張りたいとの挨拶があり,農業技術競技やスポーツ交流を通じて,農業技術を学び,交流を深めました。
 農業技術競技は,普及センターが作成した農業に関する問題を解き,農業知識を競うもので,真剣な表情で問題に向き合いました。スポーツ交流では,体育館でソフトバレーを行い,白熱した試合が繰り広げられました。
 スポーツ交流の後は場所を加護坊山キャンプ場に移し,野外交流が行われました。仕事の都合で日中参加できなかったクラブ員も集まり,情報交換と親睦を図りました。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
 TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910

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野菜の本格導入へ向けた第一歩~栗原市上片馬営農組合で野菜勉強会開催~

2011年10月04日 09時29分46秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援

 栗原市金成地区にある上片馬合営農組合は,平成20年4月に組合員15戸で設立されました。普及センターでは,平成21年度からプロジェクト課題化し,本営農組合の活動を支援しています。組合員のうち畜産農家7戸で構成する「上片もーちゃんクラブ」は,平成21年4月に法人化し,和牛の共同ほ育育成に取り組んでいますが,営農組合では,さらに集落営農のステップ化による水稲経営の効率化を目指して,動き始めています。
 水稲作業の効率化に伴う農業所得の拡大対策として,園芸部門の導入が望まれることから,野菜づくりの現状と今後の意向についてアンケート調査を8月に行いました。その結果,ほとんどの家で自給野菜を作っており,栽培技術や活用方法について学びたいという意見が多く出されたため,主に野菜づくりを担当する女性農業者を対象とした野菜栽培勉強会を開催しました。勉強会では,まずお互いの野菜づくりを知るために参加者7名中5名の畑を回り,ほ場ごとに栽培品目を記録しながら,今後の管理についてアドバイスしました。さらに,集会所では,主要な秋野菜について栽培の留意点とナス等の乾燥野菜の作り方を説明しました。
 自給野菜とはいえ,畑の面積は比較的広く,栽培品目もダイコン,ハクサイ等を中心に約30品目を数えました。これまで,お互いの畑を見ることはほとんどなく,それぞれ技術情報を交換し合うなど大いに刺激になったようです。参加者の意欲は高いことから,さらに本格的な野菜づくりを目指した支援を今後も続けていく予定です。

乾燥野菜の作り方について学ぶ
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-6144


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