(ふさすぐり料理の試食)
平成31年1月31日(木)に,栗原市花山コミュニティセンターにおいて,「花山ふさすぐりフェスタ2019~「花山」と「ふさすぐり」をみんなで語る交流会~」を開催しました。
このイベントは,ふさすぐりの生産者・加工取組者・販売関係者のほか,花山地区の振興に関わる方々にも広く集まっていただき,花山を特徴付ける稀少な果実であるふさすぐりの魅力を住民自身が再認識し,地域活性化の気運を高める目的で行いました。
先ず最初に普及センターから,旧花山村で昭和50年代の終わり頃からふさすぐり振興を図ってきた歴史や,高齢化や岩手・宮城内陸地震の影響等により生産者が減少した経緯,これらを意識した上で今年度から3年間のプロジェクトとして課題化した意図や目的を説明しました。
次に,フードコーディネーターの平尾由希氏による「地域を元気にする食の6次産業化」と題した講演を行いました。講演では,島根県益田市真砂や長崎県波佐見町など各地の事例を用いて「食のブランド化の成功法則」が紹介され,地域ブランドの確立や活性化には「地域の総合力」が問われるとのお話がありました。
昼食では,ホテルレオパレス仙台の瀬戸正彦料理長による,「宮城ブランド豚とふさすぐりのラグー」,「ふさすぐりのタルト」などの試作料理5品が披露されました。参加者は,ふさすぐりの鮮やかな赤色やさっぱりとした酸味を活かした初めての料理に舌鼓を打ち,新たな活用の可能性を感じていました。
その後,参加者全員によるフリートークを行い,これまで地域に深く携わってきた方々や現在ふさすぐりの生産・加工に取り組んでいる方々,花山振興のため日々尽力されている方々など,様々な立場から「花山」と「ふさすぐり」の過去・現在・未来を語っていただきました。
最後は,今年度,ブランド化推進の象徴として(一社)はなやまネットワークの村山喜子さんが作製した,ふさすぐりのロゴマークを発表しました。白地に赤く輝く「花山ルビィふさすぐり」のロゴマークは,次年度以降のふさすぐり商品に順次貼付される予定です。
多くの中山間地域では,過疎化・高齢化により,農業をはじめとする地場産業の担い手が減少し,固有の文化や生活の維持すら困難になりつつある状況にあります。このプロジェクトを通じ,実需と連携して花山のふさすぐりを特産品として育て,地域の維持・活性化のモデルづくりに取り組んでいきます。
(ふさすぐりのロゴマーク)
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144