名取市花卉生産組合のカーネーション生産者は,化学合成農薬だけに頼らず天敵を活用する等,様々な技術を併用して病害虫の発生を抑制するIPM(総合的病害虫管理)と,消費者が産地名を認識して切り花を購入することができるよう,販売段階で産地名を表示する産地表示販売の実証に取り組んでいます。
普及センターでは,令和3年10月22日に,カーネーションIPM・産地表示販売検討会を名取市高柳集会所等で開催し,各テーマの今年度上半期の実証結果を生産者と関係機関で共有して,今後の取組に向けた意見交換を行いました。
IPMの検討では,普及センターによる天敵を用いたハダニ防除対策等の結果報告に加え,4名の実証農家から,取組内容や効果について説明をいただきました。また,産地表示販売の検討では,今後予定している産地紹介用のしおり作成や販売実証の計画についての検討を行いました。各テーマとも出席者から数多くの報告や意見があり,活発に情報交換が行われ,有意義な検討会になりました。
普及センターでは,今後も,新たな栽培管理技術や販売手法の導入に向けた支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143