これまで、夜空に広がる赤外線の背景光は大きな謎のひとつでした。
今回、この赤外線の光が、銀河の外に飛ばされた星々からのものということを示す、新しい証拠が見つかったんですねー

銀河の外に
放り出された
星々のイメージ図
NASAゴダード宇宙飛行センターの観測により、
これまで、全天に広がる赤外線の光は、非常に遠方にある宇宙初期の星と銀河からのものだという説が提案されていました。
今回の研究では、“うしかい座”の方向にある月50個分の広い領域を、NASAの赤外線天文衛星“スピッツァー”で250時間観測しています。
この観測は、ゴダード宇宙飛行センターの観測と比べ感度が低いのですが、
観測範囲がより広いため、赤外線背景光の分布がより詳細に調査できるんですねー
その結果、観測で得られた赤外線背景光の分布は、宇宙初期の星と銀河についての理論や、シミュレーションとは一致しないことが分かりました。
現在のものほど大きくなく、また数も少ないとされる初期の銀河からの赤外線にしては明るすぎるんですねー
代わりに浮上したのが、銀河や銀河の集団にすら所属せず、それらの外の空間にかすかに散在する天体で説明しようとする考えです。
こうした星々は、銀河のサイズが徐々に大きくなっていった初期の宇宙で、
銀河同士の衝突や、小さな銀河が大きな銀河に飲み込まれる劇的な過程で放り出されたと考えられています。
今回の研究成果を確かめるために、今後は可視光で同様の分布を見つけるなどの確認が必要なようですよ。
今回、この赤外線の光が、銀河の外に飛ばされた星々からのものということを示す、新しい証拠が見つかったんですねー
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銀河の外に
放り出された
星々のイメージ図
NASAゴダード宇宙飛行センターの観測により、
これまで、全天に広がる赤外線の光は、非常に遠方にある宇宙初期の星と銀河からのものだという説が提案されていました。
今回の研究では、“うしかい座”の方向にある月50個分の広い領域を、NASAの赤外線天文衛星“スピッツァー”で250時間観測しています。
この観測は、ゴダード宇宙飛行センターの観測と比べ感度が低いのですが、
観測範囲がより広いため、赤外線背景光の分布がより詳細に調査できるんですねー
その結果、観測で得られた赤外線背景光の分布は、宇宙初期の星と銀河についての理論や、シミュレーションとは一致しないことが分かりました。
現在のものほど大きくなく、また数も少ないとされる初期の銀河からの赤外線にしては明るすぎるんですねー
代わりに浮上したのが、銀河や銀河の集団にすら所属せず、それらの外の空間にかすかに散在する天体で説明しようとする考えです。
こうした星々は、銀河のサイズが徐々に大きくなっていった初期の宇宙で、
銀河同士の衝突や、小さな銀河が大きな銀河に飲み込まれる劇的な過程で放り出されたと考えられています。
今回の研究成果を確かめるために、今後は可視光で同様の分布を見つけるなどの確認が必要なようですよ。