分裂を始めた“ハーゲンローザー彗星”

現在、太陽系の内側を旅している、“ハーゲンローザー彗星（168P）”が分裂を始めました。




“ジェミニ望遠鏡”がとらえた
“ハーゲンローザー彗星”



“ハーゲンローザー彗星”は1998年に発見された彗星で、約7年の周期で太陽の周りを公転しています。
この数週間ほど目立ったチリの噴出が何度か発生していて、天文家の注目を集めていました。

ハワイのマウナケア山頂にある“ジェミニ望遠鏡”で観測してみると、彗星の核が少なくとも4つ以上のかたまりに分裂しているんですねー

太陽に一番近いときでも、地球と太陽の距離の1.3倍ほど離れているので、あまり明るくは見えません。
でも、核が分裂してチリが大量に放出されたんですよねー
これで、“ハーゲンローザー彗星”の視等級は、直前の15.2等級から8等級へとかなり明るくなっています。

“ハーゲンローザー彗星”は、現在アンドロメダ座のあたりを移動しているようですよ。