1カ月ほど前に、水が流れた跡を見つけたNASAの火星探査車“キュリオシティ”ですが、今度は水が枯渇した時期の玄武岩質サンプルの分析を行っています。
これにより、かつて火星の環境がどのように変化したのか、その推測を裏付ける証拠が得られるかもしれないんですねー

サンプル採取が行われた
吹きさらしの地形“Rocknest”
火星で見たままの画像(左)
地球と同条件の光の当たり方で
見た様子(右)
“キュリオシティ”は、スコップですくった土壌サンプルから150up(髪の毛程度)より大きな粒子を取り除き、化学鉱物分析装置“CheMin”で分析を行っています。
X線解析分析と呼ばれるこの手法は、地球でも石油やガスの探査に使われているのですが、火星探査で実施されるのは初めてなんですねー
ダイヤモンドと黒鉛のように、化学組成が同じでも鉱物組成が異なると、物質は違った構造や特徴を見せます。
それを調べることで物質がどのような条件で形成されたかが分かり、過去の火星環境を知る手がかりとなります。
火星には数十億年前に、水が豊富な時期があったとされています。
そして約1カ月前の探査では、当時水が流れた跡と見られる礫岩が見つかっています。
今回のサンプルは、それよりずっと後に火星が水を失い乾燥していく移行期のものと考えられているんですねー
古い礫岩は水の流れた跡を見せ、もっと新しい土壌の鉱物は水の少ない環境だったことを示します。
これらの分析結果は、今回の探査エリアであるゲールクレーターが、乾燥していく移行期の名残をとどめていることを意味します。
探査からまだ1カ月余り。
“キュリオシティ”の活躍で、赤い惑星の歴史が今後さらに明らかになりそうです。
これにより、かつて火星の環境がどのように変化したのか、その推測を裏付ける証拠が得られるかもしれないんですねー

サンプル採取が行われた
吹きさらしの地形“Rocknest”
火星で見たままの画像(左)
地球と同条件の光の当たり方で
見た様子(右)
“キュリオシティ”は、スコップですくった土壌サンプルから150up(髪の毛程度)より大きな粒子を取り除き、化学鉱物分析装置“CheMin”で分析を行っています。
X線解析分析と呼ばれるこの手法は、地球でも石油やガスの探査に使われているのですが、火星探査で実施されるのは初めてなんですねー
ダイヤモンドと黒鉛のように、化学組成が同じでも鉱物組成が異なると、物質は違った構造や特徴を見せます。
それを調べることで物質がどのような条件で形成されたかが分かり、過去の火星環境を知る手がかりとなります。
火星には数十億年前に、水が豊富な時期があったとされています。
そして約1カ月前の探査では、当時水が流れた跡と見られる礫岩が見つかっています。
今回のサンプルは、それよりずっと後に火星が水を失い乾燥していく移行期のものと考えられているんですねー
古い礫岩は水の流れた跡を見せ、もっと新しい土壌の鉱物は水の少ない環境だったことを示します。
これらの分析結果は、今回の探査エリアであるゲールクレーターが、乾燥していく移行期の名残をとどめていることを意味します。
探査からまだ1カ月余り。
“キュリオシティ”の活躍で、赤い惑星の歴史が今後さらに明らかになりそうです。