太陽系外に生命を探し出す。
このことが、これまでに考えられていた以上に困難だという研究が発表されました。
系外惑星に生命体が存在する証拠を検出するには、スペクトル観測が行われているのですが、
今回の研究によると、スペクトル観測では誤判断してしまう可能性があるようです。
系外惑星の大気中にメタンや酸素などが存在する場合、
生命が存在するか、または過去に存在したかを示す証拠ではないか、と考えられています。
なので、惑星大気を通過して届く恒星の光の分析(スペクトル観測)から、
これらの物質を検出する試みがなされているんですねー
でも今回の研究によると、衛星を持ち生命の存在しない惑星の大気観測の結果が、
まるで生命が存在するかのように判断されてしまう可能性があるようです。
たとえば、大気に酸素とメタンの両方が検出された場合を考えてみると、
メタンと酸素は互いに反応して消えてしまうので、大気中に両方が存在し続けているということは、
そのうち一方が、連続的に供給されていることになります。
つまり、その天体の表面に存在する生命の活動で供給されている兆候だと、理論的に考えられます。
でも、ある系外惑星に酸素が存在し、その惑星の衛星の大気中にメタンが存在すると、
酸素とメタンが反応を起こすには距離があり過ぎるのですが、
地球からの観測では惑星と衛星は近過ぎるので、両者のスペクトルが分離できないんですねー
検出そのものは正しいのですが、生命体の証拠と判断するのは誤りということが発生します。
現代の技術では、惑星と衛星の大気を分離できるほど精密な望遠鏡は作れません。
っと言うのも、非現実的といえるほど巨大な望遠鏡が必要で、
口径100メートル級サイズのものを宇宙で建設する必要があるからです。
スペクトル観測によって大気成分を調べることは、系外惑星の理解につながるのですが、
地球外生命探しのうえでは技術的な限界があることになります。
知的生命体が発する電波の検出による地球外生命体探し、
地下に水が存在する可能性が高まっている土星の衛星エンケラドスなど、
地球外生命体探しは、適切な対象を選ぶのが大切なようですね。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 液体の水が存在するかもしれない? 地球によく似た惑星
このことが、これまでに考えられていた以上に困難だという研究が発表されました。
系外惑星に生命体が存在する証拠を検出するには、スペクトル観測が行われているのですが、
今回の研究によると、スペクトル観測では誤判断してしまう可能性があるようです。
液体の水が存在可能な範囲 “ハビタブルゾーン”に存在する 系外惑星“ケプラー22b”(イメージ図) |
生命が存在するか、または過去に存在したかを示す証拠ではないか、と考えられています。
なので、惑星大気を通過して届く恒星の光の分析(スペクトル観測)から、
これらの物質を検出する試みがなされているんですねー
でも今回の研究によると、衛星を持ち生命の存在しない惑星の大気観測の結果が、
まるで生命が存在するかのように判断されてしまう可能性があるようです。
たとえば、大気に酸素とメタンの両方が検出された場合を考えてみると、
メタンと酸素は互いに反応して消えてしまうので、大気中に両方が存在し続けているということは、
そのうち一方が、連続的に供給されていることになります。
つまり、その天体の表面に存在する生命の活動で供給されている兆候だと、理論的に考えられます。
でも、ある系外惑星に酸素が存在し、その惑星の衛星の大気中にメタンが存在すると、
酸素とメタンが反応を起こすには距離があり過ぎるのですが、
地球からの観測では惑星と衛星は近過ぎるので、両者のスペクトルが分離できないんですねー
検出そのものは正しいのですが、生命体の証拠と判断するのは誤りということが発生します。
現代の技術では、惑星と衛星の大気を分離できるほど精密な望遠鏡は作れません。
っと言うのも、非現実的といえるほど巨大な望遠鏡が必要で、
口径100メートル級サイズのものを宇宙で建設する必要があるからです。
スペクトル観測によって大気成分を調べることは、系外惑星の理解につながるのですが、
地球外生命探しのうえでは技術的な限界があることになります。
知的生命体が発する電波の検出による地球外生命体探し、
地下に水が存在する可能性が高まっている土星の衛星エンケラドスなど、
地球外生命体探しは、適切な対象を選ぶのが大切なようですね。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 液体の水が存在するかもしれない? 地球によく似た惑星