木星には「地下に海がある」っと考えられている、大型の衛星が3つあります。
そのうちのひとつガニメデの内部が、氷と水の層の多段重ねになっている可能性が、シミュレーション研究で分かってきました。
ガニメデは、火星の4分の3ほどの直径がある太陽系最大の衛星です。
そして木星の衛星であるカリストとエウロパ、また土星の衛星タイタンやエンケラドスにも、
地下に海があると考えられています。
ただガニメデの場合には、2つの氷の層に液体の水の層がはさまれていると、これまで考えられてきたんですねー
でも今回、硫酸マグネシウムの塩の存在を考慮したシミュレーション研究から、さらに複雑なモデルが導き出されることになります。
このモデルでガニメデは、岩石のコアと、最大で3つの氷の層にはさまれた水の層から構成されていることになります。
圧力で水よりも高密度になった氷が、沈んで天体深部の氷の層になり、
塩を多く含む高密度の水が、より深部の水の層になります。
また、もっとも表面に近い水の層では、対流により生まれた局所的な低温部分が氷と塩に分離し、軽くなった氷だけ浮かび上がった雪の層の存在も示されたんですねー
ただし、この構造がどのくらい安定して持続するのかは不明なので、現在はまた違った状態かもしれないんだとか…
地球の生命が、海底の熱水噴出孔から誕生したと言われるように、水と岩石が接する場所が生命を育むと考えられています。
なので、岩石層と接する水の存在を示した今回の研究は、ガニメデ内部に生命環境があるという可能性になるんですねー
2022年にはヨーロッパ宇宙機関の木星探査機“JUICE”が打ち上げられます。
そして2030年代には、ガニメデ、カリストやエウロパに接近し詳しく調査するので結果が楽しみですね。
そのうちのひとつガニメデの内部が、氷と水の層の多段重ねになっている可能性が、シミュレーション研究で分かってきました。
ガニメデは、火星の4分の3ほどの直径がある太陽系最大の衛星です。
そして木星の衛星であるカリストとエウロパ、また土星の衛星タイタンやエンケラドスにも、
地下に海があると考えられています。
ただガニメデの場合には、2つの氷の層に液体の水の層がはさまれていると、これまで考えられてきたんですねー
でも今回、硫酸マグネシウムの塩の存在を考慮したシミュレーション研究から、さらに複雑なモデルが導き出されることになります。
ガニメデの内部構造(イメージ図) |
圧力で水よりも高密度になった氷が、沈んで天体深部の氷の層になり、
塩を多く含む高密度の水が、より深部の水の層になります。
また、もっとも表面に近い水の層では、対流により生まれた局所的な低温部分が氷と塩に分離し、軽くなった氷だけ浮かび上がった雪の層の存在も示されたんですねー
ただし、この構造がどのくらい安定して持続するのかは不明なので、現在はまた違った状態かもしれないんだとか…
地球の生命が、海底の熱水噴出孔から誕生したと言われるように、水と岩石が接する場所が生命を育むと考えられています。
なので、岩石層と接する水の存在を示した今回の研究は、ガニメデ内部に生命環境があるという可能性になるんですねー
2022年にはヨーロッパ宇宙機関の木星探査機“JUICE”が打ち上げられます。
そして2030年代には、ガニメデ、カリストやエウロパに接近し詳しく調査するので結果が楽しみですね。