450光年彼方の若い連星系の観測で、
それぞれの星から噴き出すガス流の存在が明らかになりました。
その構造は、主星から幅広いアウトフローが、そして伴星からは細いジェットが出ているという複雑なものだったんですねー
多くの恒星が集団で生まれ、連星系として存在することが知られていますが、
連星系の若い時代を調べることは、星や惑星誕生の過程を理解するのに重要になります。
円盤を伴っている若い単一星からは、アウトフローと呼ばれる、
外向きのガスの流れが多く発見されています。
でも、若い連星系からのアウトフローは観測例が少なく、未解明な点が多いんですねー
今回、観測の対象になったのは、複雑な構造をしている連星系“ぎょしゃ座UY星”です。
2つの星は、お互いから約180au(太陽~海王星の約6倍)しか離れていません。
それぞれが周りにガスとチリの円盤を持っていて、さらに連星系を囲むような円盤構造(周連星系円盤)もそんざいしているんですねー
ハワイにあるジェミニ北望遠鏡を用いた、この連星系におけるガス流の観測では、
太陽系に近づく方向に運動するガス流と、遠ざかる方向に運動するガスの分布が調べられています。
近づく方向に運動するガス(左画像左下)は、伴星から主星方向に細く伸び、さらに主星の周囲に広がるように分布しています。
一方、遠ざかるガス(左画像右下)は、主星の図中下方に広く分布し、伴星付近からさらに伸びています。
この結果から推測される連星系のガス流構造が、上の画像になり、
近づくガスは、伴星からの細いジェットと主星からの幅広いガス流(アウトフロー)、
遠ざかるガスは、それぞれの反対極側からのジェットとアウトフローのようです。
連星系のアウトフローやジェットは、
1つしか見えなかったり、2つ見えたりと、天体ごとに個性があります。
今回の“ぎょしゃ座UY星”で観測された複雑な構造が、どのくらい普遍的なものなのかを調べるには、
より多くの連星系を、高い解像度で観測する必要があるようです。
それぞれの星から噴き出すガス流の存在が明らかになりました。
その構造は、主星から幅広いアウトフローが、そして伴星からは細いジェットが出ているという複雑なものだったんですねー
“ぎょしゃ座UY星”のイメージ図。 |
多くの恒星が集団で生まれ、連星系として存在することが知られていますが、
連星系の若い時代を調べることは、星や惑星誕生の過程を理解するのに重要になります。
円盤を伴っている若い単一星からは、アウトフローと呼ばれる、
外向きのガスの流れが多く発見されています。
でも、若い連星系からのアウトフローは観測例が少なく、未解明な点が多いんですねー
今回、観測の対象になったのは、複雑な構造をしている連星系“ぎょしゃ座UY星”です。
2つの星は、お互いから約180au(太陽~海王星の約6倍)しか離れていません。
“ぎょしゃ座UY連星系”の鉄イオンガス流の分布。 左下は近づく方向、 右下は遠ざかる方向の運動をするガス分布。 |
それぞれが周りにガスとチリの円盤を持っていて、さらに連星系を囲むような円盤構造(周連星系円盤)もそんざいしているんですねー
ハワイにあるジェミニ北望遠鏡を用いた、この連星系におけるガス流の観測では、
太陽系に近づく方向に運動するガス流と、遠ざかる方向に運動するガスの分布が調べられています。
近づく方向に運動するガス(左画像左下)は、伴星から主星方向に細く伸び、さらに主星の周囲に広がるように分布しています。
一方、遠ざかるガス(左画像右下)は、主星の図中下方に広く分布し、伴星付近からさらに伸びています。
観測から分かった連星系のガス流構造。 |
この結果から推測される連星系のガス流構造が、上の画像になり、
近づくガスは、伴星からの細いジェットと主星からの幅広いガス流(アウトフロー)、
遠ざかるガスは、それぞれの反対極側からのジェットとアウトフローのようです。
連星系のアウトフローやジェットは、
1つしか見えなかったり、2つ見えたりと、天体ごとに個性があります。
今回の“ぎょしゃ座UY星”で観測された複雑な構造が、どのくらい普遍的なものなのかを調べるには、
より多くの連星系を、高い解像度で観測する必要があるようです。