さそり座方向の大質量星形成領域が、これまで考えられていたよりも大幅に近い距離にあることが分かったんですねー
国立天文台VFRAなどの電波観測で分かったことなんですが、どうやら天の川銀河の地図にも影響することになるようです。
“NGC 6334I”は、さそり座方向に位置する大質量星形成領域です。
太陽系にも比較的近く、両半球から見えるので、多くの観測研究が行われているんですねー
今回の研究では、全国4局の観測アレイ“国立天文台VERA”などの電波望遠鏡を用いて、
この領域の水メーザー(水分子で増幅されたマイクロ波放射)の観測が行われました。
2010年2月から2012年4月にかけて行われた10回の観測の結果、
年周視差(地球の公転にともなう見かけの位置の移動)は0.789±0.161masで、
太陽系からの距離は約4110光年と算出されることに…
これは従来の推算値の約4分の3ほどになり、質量や光度もこれまでの半分程度の値になったんですねー
また、ある領域内の水メーザースポット23箇所の動きから、天体の両極方向に噴き出すジェット構造も検出されました。
形成から295年程度のこのジェット構造は、平均で秒速12キロ、大きさは太陽と地球の距離の720倍と推定されています。
今回の観測結果によって、天の川銀河の面上における“NGC 6334I”の位置は改良。
この天体は「いて座腕」と呼ばれる天の川銀河の渦状腕に属しているのですが、
今回の結果と他の天体の観測結果とを合わせることで、いて座腕の位置角もさらに高精度に求められたそうです。
国立天文台VFRAなどの電波観測で分かったことなんですが、どうやら天の川銀河の地図にも影響することになるようです。
“NGC 6334I”は、さそり座方向に位置する大質量星形成領域です。
太陽系にも比較的近く、両半球から見えるので、多くの観測研究が行われているんですねー
今回の研究では、全国4局の観測アレイ“国立天文台VERA”などの電波望遠鏡を用いて、
この領域の水メーザー(水分子で増幅されたマイクロ波放射)の観測が行われました。
2010年2月から2012年4月にかけて行われた10回の観測の結果、
年周視差(地球の公転にともなう見かけの位置の移動)は0.789±0.161masで、
太陽系からの距離は約4110光年と算出されることに…
これは従来の推算値の約4分の3ほどになり、質量や光度もこれまでの半分程度の値になったんですねー
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検出された水メーザークラスターの分布。 多数の水メーザーが見つかった領域(右) 計測された固有運動(矢印)が、ジェット構造の存在を示している。 |
また、ある領域内の水メーザースポット23箇所の動きから、天体の両極方向に噴き出すジェット構造も検出されました。
形成から295年程度のこのジェット構造は、平均で秒速12キロ、大きさは太陽と地球の距離の720倍と推定されています。
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天の川銀河内での“NGC 6334I”の位置(赤)。 従来の推測(青)より太陽系(◎)に、近いことが分かり、 いて座椀(グレーの線)の位置も求められた。 |
今回の観測結果によって、天の川銀河の面上における“NGC 6334I”の位置は改良。
この天体は「いて座腕」と呼ばれる天の川銀河の渦状腕に属しているのですが、
今回の結果と他の天体の観測結果とを合わせることで、いて座腕の位置角もさらに高精度に求められたそうです。