大銀河の周囲の矮小銀河は、円盤状に分布している？

多くの矮小銀河は、大きな銀河の周囲でランダムに運動しているのではなく、
整った円盤状の軌道を動いている…　そうです。

アンドロメダ座大銀河

アンドロメダ座大銀河の周りに存在する矮小銀河の半分が、
薄い面上にある軌道を描いて、アンドロメダ座大銀河を公転しています。

この面は、直径が数百万光年以上もあるのですが、厚みはわずか30万光年しかないんですねー

これまで、コンピュータシミュレーションでは、
大きな銀河の周りに存在する矮小銀河の軌道は、ランダムであると推測されてきました。

つまり、アンドロメダ座大銀河の周囲の矮小銀河に見られるような、
軌道の分布は予想外だったんですねー

今回、全天の3分の1以上をカバーする銀河地図、
“スローン・デジタル・サーベイ”のデータを利用することで、
数千個におよぶ近傍銀河の特徴を調査。

その結果、調査したあらゆる場所で、矮小銀河の整った運動が見られることに…
おそらく、こうした分布は普遍的なものであり、約5割の銀河で見られるもののようです。

宇宙でのガスの流れをつかさどる、未知の物理過程に理由があるのかもしれません。

とはいえ、矮小銀河を薄い面へと導くメカニズムについては何も分かっていないので、
さらなる観測や研究が必要なようです。