火星と彗星の大接近まで、残り3か月を切りました。
衝突の恐れはないのですが、
火星を周回するNASAの探査機が、被害を受ける可能性があるんですねー
10月19日に、火星の前方すれすれをかすめて行くのが、サイディング・スプリング彗星です。
ただ接近距離があまりにも近いので、
NASAでは、火星探査機を守るための対策を含む計画をまとめています。
天文学者の予測では、
彗星の核が、火星に直接衝突する可能性を否定しています。
でもチリを多く含み、地球に近い大きさのコマと呼ばれる雲は、
火星と直に接触すると予測され、
その際の彗星の核と火星表面との距離は、13万7760キロになるそうです。
これは、地球から月までの距離(約38万キロ)の半分にも満たない近さなんですねー
NASAの火星探査車“キュリオシティ”と“オポチュニティ”は、
地表にいるので被害を受ける可能性はなく、
上空の天体ショーを、とびきり間近で観測できる見込みです。
一方で火星を周回する探査機は、
彗星がもたらすチリを弾幕のように受けて、損傷する危険があります。
細かなチリの粒子は、時速20万1490キロもの速度で移動しているので、
探査機は事実上、砂を高速で吹き付けられるような状態になります。
現在、NASAの探査機“マーズ・オデッセイ”と“マーズ・リコナサンス・オービター”の他、
ヨーロッパ宇宙機関との共同計画である“マーズ・エクスプレス”が、火星を回っています。
そして今年の9月末には、
4機目の探査機“メイブン”が、火星の周回軌道に到達することになっています。
彗星の動きをコンピュータでシミュレーションすると、
彗星が火星に最接近してから約90分後に、彗星が引くガスやチリの尾を、
探査機が20分間にわたって浴びることになります。
この時間帯は探査機にとって、もっとも危険な状態になります。
なのでNASAは万一の場合に備え、
危険な時間帯に探査機が火星の陰に隠れるように調整するそうです。
でも、これほどの天体ショーを前に、
探査機が隠れているだけということはありません。
NASAは彗星接近の前後数日から数時間にも、貴重なデータが得られると期待しています。
というのも、サイディング・スプリング彗星は、
これまで一度も、内部太陽系に入ったことがないと考えられているからです。
それが事実であれば、
「この彗星は、太陽系が形成されて間もない頃の手つかずの残骸」であることを意味します。
なので「凍り付いた来訪者」である彗星を直に観測することは、
地球を含む惑星の誕生時点にまでさかのぼるデータを、集められるかもしれないんですねー
衝突の恐れはないのですが、
火星を周回するNASAの探査機が、被害を受ける可能性があるんですねー
10月19日に、火星の前方すれすれをかすめて行くのが、サイディング・スプリング彗星です。
ただ接近距離があまりにも近いので、
NASAでは、火星探査機を守るための対策を含む計画をまとめています。
天文学者の予測では、
彗星の核が、火星に直接衝突する可能性を否定しています。
でもチリを多く含み、地球に近い大きさのコマと呼ばれる雲は、
火星と直に接触すると予測され、
その際の彗星の核と火星表面との距離は、13万7760キロになるそうです。
これは、地球から月までの距離(約38万キロ)の半分にも満たない近さなんですねー
10月19日に最接近が予測されている、サイディング・スプリング彗星と火星の軌道。 |
NASAの火星探査車“キュリオシティ”と“オポチュニティ”は、
地表にいるので被害を受ける可能性はなく、
上空の天体ショーを、とびきり間近で観測できる見込みです。
一方で火星を周回する探査機は、
彗星がもたらすチリを弾幕のように受けて、損傷する危険があります。
細かなチリの粒子は、時速20万1490キロもの速度で移動しているので、
探査機は事実上、砂を高速で吹き付けられるような状態になります。
現在、NASAの探査機“マーズ・オデッセイ”と“マーズ・リコナサンス・オービター”の他、
ヨーロッパ宇宙機関との共同計画である“マーズ・エクスプレス”が、火星を回っています。
そして今年の9月末には、
4機目の探査機“メイブン”が、火星の周回軌道に到達することになっています。
彗星の動きをコンピュータでシミュレーションすると、
彗星が火星に最接近してから約90分後に、彗星が引くガスやチリの尾を、
探査機が20分間にわたって浴びることになります。
この時間帯は探査機にとって、もっとも危険な状態になります。
なのでNASAは万一の場合に備え、
危険な時間帯に探査機が火星の陰に隠れるように調整するそうです。
でも、これほどの天体ショーを前に、
探査機が隠れているだけということはありません。
NASAは彗星接近の前後数日から数時間にも、貴重なデータが得られると期待しています。
というのも、サイディング・スプリング彗星は、
これまで一度も、内部太陽系に入ったことがないと考えられているからです。
それが事実であれば、
「この彗星は、太陽系が形成されて間もない頃の手つかずの残骸」であることを意味します。
なので「凍り付いた来訪者」である彗星を直に観測することは、
地球を含む惑星の誕生時点にまでさかのぼるデータを、集められるかもしれないんですねー