アルマ望遠鏡を用いた、アイソン彗星とレモン彗星の電波観測。
この観測から、彗星を取り巻くコマの中での分子合成について、
新たな発見がありました。
この発見は、太陽系そのものや生命の素になった、
有機物の起源を知る手がかりなるようです。
2つの彗星の観測が行われたのは2013年11月のことです。
電波観測で、
彗星核を取り巻くガス(コマ)に含まれる3つの有機分子、
シアン化水素(HCN)、シアン化水素の原始が組み変わったHNC分子、
そしてホルムアルデヒド(CH2O)の分布や運動速度が調べられました。
その結果、シアン化水素は彗星核から全方向に均等に噴き出している一方で、
HNC分子は、かたまりとなってコマの中を移動していることが分かります。
これは、コマの中で有機物質が集まったチリが壊れることで、
HNC分子が作られるという説を、
裏付ける新たな証拠になるんですねー
彗星のコマに含まれる有機物質のチリは、地球の大気に飛び込んでも壊れにくく、太古の地球に降り積もって生命の起源になった可能性もあります。
また中規模の彗星には、
あまり多く存在しない有機物質について、
これだけ詳細な観測が行われたのは、
特筆すべき成果だそうです。
今後は、より暗い彗星や、遠くの彗星、
そして、より複雑な未知の分子の観測が進むことが期待されるそうです。
この観測から、彗星を取り巻くコマの中での分子合成について、
新たな発見がありました。
この発見は、太陽系そのものや生命の素になった、
有機物の起源を知る手がかりなるようです。
![]() |
観測時の彗星の位置と軌道。 |
2つの彗星の観測が行われたのは2013年11月のことです。
電波観測で、
彗星核を取り巻くガス(コマ)に含まれる3つの有機分子、
シアン化水素(HCN)、シアン化水素の原始が組み変わったHNC分子、
そしてホルムアルデヒド(CH2O)の分布や運動速度が調べられました。
![]() |
アルマ望遠鏡で観測した、 彗星コマのシアン化水素の分布。 |
HNC分子は、かたまりとなってコマの中を移動していることが分かります。
これは、コマの中で有機物質が集まったチリが壊れることで、
HNC分子が作られるという説を、
裏付ける新たな証拠になるんですねー
彗星のコマに含まれる有機物質のチリは、地球の大気に飛び込んでも壊れにくく、太古の地球に降り積もって生命の起源になった可能性もあります。
また中規模の彗星には、
あまり多く存在しない有機物質について、
これだけ詳細な観測が行われたのは、
特筆すべき成果だそうです。
今後は、より暗い彗星や、遠くの彗星、
そして、より複雑な未知の分子の観測が進むことが期待されるそうです。