天の川銀河は軽かった。アンドロメダ座大銀河の約半分

過去にない精度で、天の川銀河とアンドロメダ座大銀河の質量が計測され、
両銀河の総質量の9割を、ダークマターが占めていることが明らかになったんですねー

そして天の川銀河の質量は、これまで考えられていたよりも少なく、
アンドロメダ座大銀河のほぼ半分だということも分かってきました。

アンドロメダ座大銀河

天の川銀河とアンドロメダ座大銀河はどちらも、
大小40個以上の銀河の集団である“局部銀河群”に属するもののなかでは、
もっとも大きい渦巻銀河です。

大きさがあまり変わらない2つの銀河なんですが、
これまで個々の質量が、正確に計測されたことはありませんでした。

今回の研究では、
“局部銀河群”に含まれる銀河間の距離や、速度に関する最新データを利用して、
アンドロメダ座大銀河と天の川銀河の外側領域にある、ダークマターの質量を計算し、
銀河の総質量を割り出しています。

すると、両銀河におけるダークマターの割合が9割だと分かります。

研究で行われた見積もりでは、
アンドロメダ座大銀河のダークマターの量は、天の川銀河の2倍になるんだとか…
なので、質量も約2倍ということになるんですねー

今回の成果は、
「銀河の外側領域がどのような構造をしているのか？」
を理解する助けにもなるようですよ。