表面温度が摂氏100~150度しかない、低温の天体が発見されました。
この天体は“WISE J0304-2705”といい、
誕生間もない若いころには、2800度以上もあり恒星程度に高温だったのが、
長い時間をかけて冷えてきたと考えられています。

“WISE J0304-2705”は、
ろ座の方向約33~55光年に位置する、
星のスペクトル型では、もっとも低温で暗い分類のY型星です。
現在までに発見されているY型星は
たった20個で、中でも“WISE J0304-2705”のスペクトルは独特のものでした。
スペクトルから天体の表面温度を調べてみると、
“WISE J0304-2705”の表面温度は、地球と金星の中間ほどしかないことが分かり、
質量は木星の20~30倍と見積もられています。
そして、観測によって組成と年齢が分かり、“WISE J0304-2705”が、天の川銀河において年老いた部類に入るものであると分かります。
かつては表面温度が数千度という高温だった天体が、今ではすっかり低温に下がっているので、
“WISE J0304-2705”では、劇的な温度の進化があったと考えられるんですねー
そして、この温度の進化は、
“WISE J0304-2705”が年老いた天体だとすると、4つの段階を経ると考えられます。
誕生から最初の2000万年の間には、太陽にもっとも近い星であり、
赤色矮星に分類されるプロキシマケンタウリと同様、温度が2800度以上あった。
続いて約1億年後、温度は1500度まで下がります。
天体が数十億歳になると、さらに温度が下がって1000度ほどになり、
メタンガスと水蒸気に覆われます。
そして、さらに数十億年後までに、温度は下がり続けて変化の最終段階が訪れ、
現在観測されている100~150度にまで下がったと考えられています。
上記のような広範囲な温度変化を見せるのは、
“WISE J0304-2705”が準惑星になるからです。
たとえば太陽は、水素の核融合反応によってエネルギーを生み出し、
数十億年間輝き続けます。
でも、準惑星は質量が小さいため反応がおこらないんですねー
つまり、温度を一定に保つためのエネルギー源がないので、
温度が下がり、暗くなることは避けられないというわけです。
この天体は“WISE J0304-2705”といい、
誕生間もない若いころには、2800度以上もあり恒星程度に高温だったのが、
長い時間をかけて冷えてきたと考えられています。

“WISE J0304-2705”は、
ろ座の方向約33~55光年に位置する、
星のスペクトル型では、もっとも低温で暗い分類のY型星です。
現在までに発見されているY型星は
たった20個で、中でも“WISE J0304-2705”のスペクトルは独特のものでした。
スペクトルから天体の表面温度を調べてみると、
“WISE J0304-2705”の表面温度は、地球と金星の中間ほどしかないことが分かり、
質量は木星の20~30倍と見積もられています。
![]() |
Y型星“WISE J0304-2705”(イメージ図) 左から右へと4段階進化する。 |
そして、観測によって組成と年齢が分かり、“WISE J0304-2705”が、天の川銀河において年老いた部類に入るものであると分かります。
かつては表面温度が数千度という高温だった天体が、今ではすっかり低温に下がっているので、
“WISE J0304-2705”では、劇的な温度の進化があったと考えられるんですねー
そして、この温度の進化は、
“WISE J0304-2705”が年老いた天体だとすると、4つの段階を経ると考えられます。
誕生から最初の2000万年の間には、太陽にもっとも近い星であり、
赤色矮星に分類されるプロキシマケンタウリと同様、温度が2800度以上あった。
続いて約1億年後、温度は1500度まで下がります。
天体が数十億歳になると、さらに温度が下がって1000度ほどになり、
メタンガスと水蒸気に覆われます。
そして、さらに数十億年後までに、温度は下がり続けて変化の最終段階が訪れ、
現在観測されている100~150度にまで下がったと考えられています。
上記のような広範囲な温度変化を見せるのは、
“WISE J0304-2705”が準惑星になるからです。
たとえば太陽は、水素の核融合反応によってエネルギーを生み出し、
数十億年間輝き続けます。
でも、準惑星は質量が小さいため反応がおこらないんですねー
つまり、温度を一定に保つためのエネルギー源がないので、
温度が下がり、暗くなることは避けられないというわけです。