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NASAの探査機ドーンに問題発生! ケレス到着は1か月遅れることに…

2014年10月06日 | 小惑星探査 ドーン
準惑星ケレスに向けて航行しているNASAの探査機ドーンに、
イオン・スラスターなどの問題が発生したと発表されました。

この問題は、いまは解決しているのですが、
ケレスへの到着が、当初の予定より1か月ほど遅れるようです。
ドーンは2007年9月27日に打ち上げられ、
まず、2011年7月に小惑星ベスタに到着し、2012年9月まで探査を行っています。

その後、ベスタを離れ、
いまは次の目的地であるケレスに向けて、航行を続けていました。

でも今年の9月11日に、航行に必要なイオン・スラスターが突如停止。
探査機自体も最低限の機能のみで動く、セーフ・モードに入ってしまったんですねー

運用チームが修復にあたり、
すでに9月15日からは、イオン・スラスターの運転が再開されています。


では、なぜこのようなトラブルが起きたのか?

NASAでは、高エネルギーの放射線(宇宙線)の影響だと推測しています。

ドーンは今から3年前、
ベスタへ向けて航行していた時にも、今回と似た問題が起きていて、
原因も同じだと考えました。

この3年前の時も、また今回も、別の冗長系に切り替えることで、
イオン・クラスターの運転を再開させています。

NASAでは、不具合が発生していると思われる部分の、
修復ができるか検討されていて、
今年の後半にも実施を予定しているそうです。


また今回は、イオン・クラスターの不具合と同時に、
地球との通信に使用するメインのアンテナを、動かすことができなくなる
っという問題も発生しています。

このため、低速度の通信だけで、
状況の把握などをしなければならなかったんですねー

その後この問題は、コンピュータをリセットすることで解決したそうです。

原因については、まだ調査中なのですが、
こちらも宇宙線が原因で、ソフトウェアがエラーを起こしたのではないかと、
見られています。


この2つの問題が発生したので、
ケレスへの到着は、当初の2015年3月から1か月遅れ4月に…
でも、観測計画などへの影響はないようですよ。