宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

衛星タイタンの南極に冬到来

2014年10月12日 | 土星の探査
土星最大の衛星タイタンは、2009年に7年間続く冬に入っていたようです。

これは、タイタンの南極上空に、
シアン化水素の雲が形成されているのが観測されて分かったことなんですねー
衛星タイタンの南極点上空で渦巻くガス。
2012年に“カッシーニ”がとらえたもの。

アメリカとヨーロッパの探査ミッションで、地球に送られてきたデータによると、
タイタンには液化炭化水素の湖が数多く存在し、窒素とメタンの濃い大気に覆われています。

タイタンと木星は、太陽からの距離が14億キロもあるので、
タイタンの四季は3か月ごとでなく、7年ごとに変わることになります。

今回の研究では、
5年前にNASAの土星探査機“カッシーニ”が、
タイタンの南極上空にある雲を最初に発見。

2年間にわたる観測の結果、
この雲はシアン化水素の凍結微粒子でできていることが分かります。

この発見は、宇宙の厳寒の地にあるタイタンにも、
著しく厳しい冬が到来することを示しているんですねー

どうやら、タイタンの南極は、
シアン化水素が凝固するほど極度の低温になっていて、
上層大気の気温は、1年足らずで50度余り下がり、
マイナス150度の極低温に達しているようです。