日本時間の20日の午前3時半ごろ、サイディング・スプリング彗星が、
火星のそばを、わずか14万キロで接近通過します。
14万キロというのは、
月から地球までの距離の半分以下という超大接近になります。
なので何が起こるのか…
火星の探査機による観測のほか、地上の望遠鏡でも追ってみたいイベントなんですねー
太陽系の果ての“オールトの雲”からやってくる彗星が、
太陽系中心部を訪れるのは、今回が最初で最後とみられています。
こうした“オールトの雲”由来の彗星は、
周期彗星のように何年も前から準備して、探査機を送り込むことはできません。
なので、間近でとらえるチャンスは、ひじょうにまれな事に…
彗星観測に適しているわけではない火星探査機たちも、
その観測性能を最大限に活かして、彗星のコマや尾を調べることになっています。
当初は、彗星から放出されたチリが、
火星に大流星雨をもたらすかもしれないと期待されていました。
でも、彗星軌道の精度が上がるにつれて、
チリは、ほぼ火星大気に届かない可能性が高くなってきたんですねー
それでも火星上空を周回する探査機たちは、
念のため、チリ衝突の危険性が最も高くなる時間帯に、
火星の陰に位置するような軌道をとることになります。
ただ、火星には薄いながらも大気があるので、
地表にいる探査車たちに、チリがぶつかる心配はないようです。
サイディング・スプリング彗星は、
現在、日没後の南西の空で火星に刻々と近づいていますよ。
火星のそばを、わずか14万キロで接近通過します。
14万キロというのは、
月から地球までの距離の半分以下という超大接近になります。
なので何が起こるのか…
火星の探査機による観測のほか、地上の望遠鏡でも追ってみたいイベントなんですねー
太陽系の果ての“オールトの雲”からやってくる彗星が、
太陽系中心部を訪れるのは、今回が最初で最後とみられています。
こうした“オールトの雲”由来の彗星は、
周期彗星のように何年も前から準備して、探査機を送り込むことはできません。
なので、間近でとらえるチャンスは、ひじょうにまれな事に…
彗星観測に適しているわけではない火星探査機たちも、
その観測性能を最大限に活かして、彗星のコマや尾を調べることになっています。
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火星探査車“キュリオシティ”の、着陸地点から見た彗星の接近通過。 |
当初は、彗星から放出されたチリが、
火星に大流星雨をもたらすかもしれないと期待されていました。
でも、彗星軌道の精度が上がるにつれて、
チリは、ほぼ火星大気に届かない可能性が高くなってきたんですねー
それでも火星上空を周回する探査機たちは、
念のため、チリ衝突の危険性が最も高くなる時間帯に、
火星の陰に位置するような軌道をとることになります。
ただ、火星には薄いながらも大気があるので、
地表にいる探査車たちに、チリがぶつかる心配はないようです。
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10月から11月初めまでの、火星とサイディング・スプリング彗星の動き。 |
サイディング・スプリング彗星は、
現在、日没後の南西の空で火星に刻々と近づいていますよ。