130億光年以上彼方の宇宙に、
大きさが天の川銀河の500分の1しかない、もっとも遠く暗い部類の銀河が見つかりました。
同様に暗く、まだ見つかっていない銀河は多数存在するようで、
これら見つかっていない銀河の存在が、
誕生間もない宇宙での出来事を、解き明かすカギになるようです。
銀河が見つかったのは、
ちょうこくしつ座の方向35億光年彼方にある巨大銀河団“パンドラ銀河団”の画像なかでした。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の2種類のカメラでとらえられていて、
近赤外線像と可視光線像には、銀河団の巨大な質量で生じた強い重力レンズ効果が…
この重力レンズ効果で、さらに向こう側にある銀河が、
それぞれ本来の10倍も明るく見える、3つの像に分離したようすが写っているんですねー
遠方の暗い銀河までの距離は、その色から探る方法“測光赤色偏移”と、
分離した像の離れ具合から探る方法で求められています。
すると、この銀河の距離は、
約130億光年以上彼方ということで一致することになります。
これだけ遠く暗い銀河の距離としては抜群の信頼度だそうです。
重力レンズで増幅された像でさえも、小さなしみのように見えるこの銀河は、
他に同時代に発見された10個の銀河候補に比べて、はるかに小さく暗いんですねー
その幅は、わずか850光年で、天の川銀河のおよそ500分の1なんだとか…
質量は、太陽4000万個分と見積もられています。
3年に1個という星形成率は、天の川銀河の年間1個に比べて低く思えますが、
銀河の質量が小さい割には、速く効率的に星が生み出されていることになります。
このような、かすかな未知の銀河を、さらにたくさん見つけることは、
銀河や宇宙の進化を、より理解することにつながります。
特に宇宙誕生から2億~10億年後に、
銀河の恒星からの紫外線が、水素を電離したとされる“宇宙の再電離”を起こすには、
現在観測されている銀河だけでは、とても足らないんですねー
カリフォルニア工科大学は、ハッブル宇宙望遠鏡のほか、
“スピッツァー”、“チャンドラ”といったX線天文衛星を利用して、
さらに多数の暗い初期銀河を探すプロジェクトを進めていくそうですよ。
大きさが天の川銀河の500分の1しかない、もっとも遠く暗い部類の銀河が見つかりました。
同様に暗く、まだ見つかっていない銀河は多数存在するようで、
これら見つかっていない銀河の存在が、
誕生間もない宇宙での出来事を、解き明かすカギになるようです。
銀河が見つかったのは、
ちょうこくしつ座の方向35億光年彼方にある巨大銀河団“パンドラ銀河団”の画像なかでした。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の2種類のカメラでとらえられていて、
近赤外線像と可視光線像には、銀河団の巨大な質量で生じた強い重力レンズ効果が…
この重力レンズ効果で、さらに向こう側にある銀河が、
それぞれ本来の10倍も明るく見える、3つの像に分離したようすが写っているんですねー
“パンドラ銀河団”と、 3つに分離された遠方銀河の重力レンズ像 |
分離した像の離れ具合から探る方法で求められています。
すると、この銀河の距離は、
約130億光年以上彼方ということで一致することになります。
これだけ遠く暗い銀河の距離としては抜群の信頼度だそうです。
重力レンズで増幅された像でさえも、小さなしみのように見えるこの銀河は、
他に同時代に発見された10個の銀河候補に比べて、はるかに小さく暗いんですねー
その幅は、わずか850光年で、天の川銀河のおよそ500分の1なんだとか…
質量は、太陽4000万個分と見積もられています。
3年に1個という星形成率は、天の川銀河の年間1個に比べて低く思えますが、
銀河の質量が小さい割には、速く効率的に星が生み出されていることになります。
このような、かすかな未知の銀河を、さらにたくさん見つけることは、
銀河や宇宙の進化を、より理解することにつながります。
特に宇宙誕生から2億~10億年後に、
銀河の恒星からの紫外線が、水素を電離したとされる“宇宙の再電離”を起こすには、
現在観測されている銀河だけでは、とても足らないんですねー
カリフォルニア工科大学は、ハッブル宇宙望遠鏡のほか、
“スピッツァー”、“チャンドラ”といったX線天文衛星を利用して、
さらに多数の暗い初期銀河を探すプロジェクトを進めていくそうですよ。