信州の冬は寒いので、家を建てる時、壁面にはウレタン断熱材の吹付けとし、換気は24時間稼働の第一種換気とした。パナ製のこの換気システム、HEPAフィルターで花粉などは室内に入れないし、熱交換器で室内と室外の空気の熱交換をしてくれるので、暖房、冷房効率も良いのが利点である。(下側がHEPAフィルター、上半分が熱交ユニット)
所が、まだ横浜に生活拠点があった最初の冬、ハウスメーカーの指定する通り、24時間換気システムを生かし、なお且つ、タイマー制御で夜の間は電気カーペットをONにしておいた。防犯上、窓のシャッターは閉め、屋内の熱源は電気カーペットのみであったら、家の中が零度10度以下の極寒となり、台所にあったジャムの瓶が凍結して割れてしまった。幸い、水道は念のため、完全排水し、トイレには不凍液を流し込んであったので、他の被害はなかったのだが、人間が住んでおらず、屋内に熱源が無く、窓からの太陽熱も遮断されている家を24時間換気すると、とんでもないことが起こることを実感した。
これに懲りて、2年目にハウスメーカーからは、絶対に止めないでくださいと言われていた、24時間換気システムをタイマー制御するように改造した。冬の不在時は昼の気温の高い10時から3時のみ換気し、気温が低い間は換気システムを止めたら、一番寒いと思われるトイレでの最低気温は4℃と凍結など全く心配ない温度になった。
この所暑さが厳しくなってきたので、昼は1時間に15分のみONとし、夜は夜半まで全開運転、深夜は冷え過ぎると嫌なので15分間隔の完結運転の真夏モードに切り替えた。おかげで、夜は涼しく、昼も窓を閉め切っても、30℃以下でエアコンなし、扇風機のみでほぼ快適に過ごせるようになった。