昨日、馬場家住宅を訪問した際、翌日の上伊那の大文字(「で~ぇもんじ」と読む)の見学枠がキャンセルで空いていると聞き、急遽申し込み、早朝馬場屋敷からバスで箕輪に向かった。
最初に見学したのは、箕輪町と辰野町の境、天竜川左岸にある北小河内漆戸ので~ぇもんじ。村の入り口の道祖神近くに建っていた。頂点には太陽が飾られている。
暴れ天竜脇の水田地帯なので、水害が一番の悩みだったのかもしれない。
続いて、早い昼食後、向かったのは同じ箕輪でも天竜右岸の段丘上、三州街道の街中の大文字。
教育委員会経由でお話をしてくれてあるので、地元常会の大文字建て始めの神事から参観させていただけた。
大文字に取り付けるお飾り、お供えを前に祝詞を聞く。
上村(「わで」と読む)の辻で待ち構えると、大きな松と竹が到着。
お供えしてあった巾着を松と竹に括り付けていく。
せっかく遠方から見学に来たのだからと、我々も取付を手伝うように言われ、私が付けたのが右側の赤に白い水玉のやつ。
狭い辻、電線やカーブミラーを避けながら、バランスを取って、柱を立てていく。
見事に立ちました。
頂点には日輪と御幣、そして、奉納大文字、国家安康の文字。江戸時代には、この文句で問題なかったのだろうか??
街中の辻にたった大文字なので、こちらの一番のお願いは防火なのかもしれない。
松本平の「おんべ」や御柱とはちょっと形状や材料が違うが、でも祝う時期や村の安全の願いは同じ。
と、半日箕輪の大文字ツアーを案内し、丁寧な解説をしていただいたのは、松本市の馬場住宅で御柱の企画展をやっている、S学芸員とK館長。大変分かりやすく、面白い見学会であった。
この後、松本に戻っての、御柱見学と解説はまた後日の記事で。
今日巡った「で~ぇもんじ」大文字の場所は下記の地図。ダブルクリックで詳細な場所が解かる。
海に「梵天」を立てる行事を依然見たことがあります。
日本の各地には 時期も飾りも 似たものが多くある物ですな~。
「梵天」の情報たいへんありがとうございます。
調べてみると、「梵天」は御幣(おんべ)と同意である場合があるのですね。したがって、これらの行事は共通の祖先があると思われ、もう少し調べてみます。
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From Wikipedia なお、長い棒や竹の先端に幣束を何本か取付けたもののことを、特に「梵天」(ぼんてん)という。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E5%B9%A3