核シェルターの最も重要なシステムの一つが、浮遊する死の灰=PM2.5級の固体放射性物質をシェルターに入れず、一番恐ろしい内部被ばくを防ぐ空気浄化システムであろう。以前とにかくクリスマスに間に合わそうとBosh の掃除機用HEPAフィルターを使った空気浄化システムをDIYで設置した。

ただ、大急ぎで作ったので、小型の掃除機用の為、フィルター面積小で圧力損失が大⇒空気流量があまり大きくないことを嘆いていたら、Mixiの核シェルター自作コミュニティーで、角型のHEPAフィルターに外箱付けると良いと助言を頂いていた。
一方、正月帰省の折、塩尻の家の方も核シェルター化を検討していて気が付いたのは、塩尻の家はパナソニックの熱交換器付きの第一種機械換気システムが据え付けられており、窓をすべて閉めた状態で家に入ってくる空気は全てHEPAフィルターを通ったものであることに気が付いた。(しかもこのシステム、室内は常にやや正圧なので、外部から汚染空気が入ってこない。)

丁度、塩尻のHEPAフィルターを取り換えたので、古いものを持ち帰り、先日買ったエアーコンプレッサーでゴミを吹き飛ばし再生した。このフィルター大面積で圧力損失も小さいので、これを使って空気浄化システムを改造してみた。
まず、フィルターを取り付けるのにちょうど良い大きさのプラカバーが有ったので、取り付けて、隙間をホットメルトで埋める。

そこに、パナのHEPAフィルター、FY-FD2217を嵌め込む。

プラカバーとの隙間は隙間テープで埋めておく。

通常はフィルターを外して、空気の流量大=地下室の湿気を除去するようにして、核シェルターモードの時は、すぐフィルターを入て、汚染空気をシャットアウトできるようにしておく。

これでシェルター内で煮炊きしても大丈夫な空気流量が確保できた。ただ、極微量とは言え、捕集できないPMもあるので、補助として使う12VのHEPA空気清浄機も重要かな?

作ってみた感想は、やはり角形の方が、フィルター面積も数倍あり、工作もやりやすく、かつ、このFY-FD2217フィルターは安いので、このHEPAフィルターを使った空気浄化システムが自作核シェルターにはお薦めかもしれない。
******* コメント欄にもう少し詳しい考察あり。 ***********
第一種換気+HEPAフィルター
→核シェルター
を思いつき検索していたらたどりつきました。
既に実行されていて流石です。建てる前にこうしておけば、改造しやすいとかあれば教えていただけると幸いです。
また、詳しい記事期待しています。
現在は信州にUターンし、第一種換気+HEPAフィルター付きの家に住んでいます。信州なら、北朝鮮の核の直撃は無いので、家が壊れる可能性は低いです。対処すべきは、若狭湾の原発事故と大都市に落ちた数百キロトンの小型水爆への事後対策と考えました。家は平屋、大窓はすべてシャッター付き。備蓄スペースも床下に沢山あるので、横浜の家にあった備蓄対策品もすべて保管しました。
横浜にいる時よりは、厳重な核対策の必要は低いと考えているので、室内目張りで簡易シェルター化、電源はプリウス+エンジン発電機でHEPAフィルターとセシウム除去浄水システムを動かせばOKかと考えています。
HEPAフィルターだと0.3um以上の粒子しか補足できないと思いますが、放射能塵の大きさはどれくらいを想定すればよさそうでしょうか。もしご知見、ありましたらお願いします。
私、入社5年間は原子炉技術者でTMIの半年前に社内転職しました。なので、この分野はそれなりに知っています。HEPAでほとんどの個体放射性元素は捕捉できます。原発内の汚染区域と非汚染区域の間の空気浄化もHEPAです。HEPAを通り抜けてくる、より細かい粉塵や気体放射性元素による被爆はHEPA無しの場合の数百分の1でしょう。
万一、核爆発や核汚染があった場合、第一に電気の確保(空気浄化、水浄化、食料貯蔵の為、電気は必須)第二に空気浄化、第三にセシゥム汚染の無い飲料水の確保ができれば生存確率を高め、放射線内部被爆の影響を避けることができます。
HEPAが原発内でも使われているのを聞いて安心しました。ここ数日市販されているULPAを探してみましたがよさそうなものが見つかりませんでした。まだ探してないですがHPEAなら色々ありそうです。
まだ先の話ですが隙間ゼロは現実には厳しいので、シェルター内を陽圧にできた方がよさそうですね。でも陽圧にするためにファンの電力が跳ね上がるならやめざるを得ないですね。
たしかに電気の確保が重要ですね。太陽光パネルを屋根にのせようかと思っているのでその電気が使えるといいのですが...。
核災害下では、空気、水、食料を確保するには、電気が必須です。
また、核被害ばかりでなく、それよりも確率の高い地震、富士山噴火に対しても準備をしておくことをお薦めします。横浜の家は日本で200番目くらいに設置した3kw太陽光発電パネルが付いていましたので、3/11の時は停電にも安心でした。水もお隣に井戸があったので、いざとなれば、我家の電気で汲み上げ可能でした。ただ、太陽光のみに頼るのは十分ではありません。夜は電気できず、また富士山噴火では灰に覆われます。第二の電源が必要です。蓄電池もよいのですが、一番良いのはハイブリッド自動車と思います。ガソリンは備蓄できるし、エネルギー密度も高いので。
同様にBOSCHのHEPAフィルターで検討していたのですが、面積が小さい上に圧力損失が大きく、他のフィルターを検討していたところ、こちらのブログにたどり着きました。
パナソニックのFY-FD2217はHEPAフィルターなのでしょうか?
パナのフィルターFY-FD2217は立派なHEPAフィルターで、手軽にネットで買えます。
アマゾンで2千円くらいですね。クリーンベンチ用なら最適か少し大きいと思います。
クリーンベンチに付けるなら、パイプファンと一体のHEPAなどもあり、これで加圧する手もあるとおもいます。
https://sumai.panasonic.jp/air/kanki/24h/