そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

すてきな、焼き物の器

2010年08月18日 | 釈尊寺団地
ギャラリーすぎもとというお店です。

上の写真は出入り口の部分ですが、向かって右のポスターの横の壁には、こんなきれいな絵皿が飾られています。



表にも急須やお茶碗などを飾っておられますが、私の好きな焼き物はお店の中にあります。
普段は表を眺めて通り過ぎてますが、時々は木のドアを開けて
「こんにちは~」

白髪のやさしいご主人が、にこにこと迎えてくださいます。


この日私を迎えてくれた器は、これでした。

作者は高野基夫さんという京都生まれのお年を召した作家さんです。


じっと眺めていると、何かを語りかけてくれる、温かい作品でした。
直径は15センチほどです。



お月見には、形の良い衣かつぎをこしらえて、この器にいれてお月様にお供えしたいです。
十三夜には、きれいに茹で上げた枝豆を、程よく盛って飾りましょう。

そしてやがて秋が深まったら、冷たくなった水を張って、もみじの数片を浮かべましょう。

冬には、小さなヤツデの葉っぱの上に、かわいい雪ウサギを乗せて、

春には、小鳥についばまれて落ちた落花をいくつか、温かくなった水に浮かべてみたい・・・



手にとって眺めているうちに、そんな思いが次から次へと湧いてきました。

この器には、きっと命が通っているのでしょう。
生きているのです。
だから、私に話しかけてくれるのですね。



もう一つ側に展示されていたデミタスカップも、柔らかな造りが好もしく感じました。

これも同じ高野基夫さんの作品です。

寒い日に、このカップでコーヒーをいただいたら、心の中まで暖かくなりそうでしょう?



この二つの器を大切に抱いて、この日の私はとても幸せでした。

柔らかいがゆえに、壊れやすいことでしょう。
大切に、大切にしなくてはね。


 私は自然写真ばかり写してきたので、焼き物を本格的に写すのは、実は初めてでした。

難しいものですねぇ・・・
頑張ってみましたが、とても実物を活かすようには写せませんでした。

作者の高野様、ギャラリーすぎもとのご主人さま、
せっかくの作品をこんなふうにしか写せなくて、本当に申し訳ございません。
どうかお許しくださいませ。

コメント (11)
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