そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

元気をくれる本です!

2010年10月06日 | 本の紹介・その他いろいろ
最近、ひどく悲しい思いをして、気持ちが暗くなっていた私。

眠れぬ夜にラジオのスイッチを入れると、「ラジオ深夜便」のなかで蓮池薫さんがお話をされていました。
拉致被害者のあの方です。
でも、今までは特に意識したことなどなかった人でした。


お話を聞いているうちに、心を動かされ、励まされる幾つかの言葉がありました。

「この人、すごいなあ」と感動。
さっそく『半島へふたたび』(新潮社)という本を読んでみました。

その中に、蓮池さんが帰国された後に、頑張りすぎて疲れていたとき出会ったこの本が、たくさんの元気と気づきをくれたと、書かれていました。
そして、ぜひ多くの人に届けたいという思いに駆られて、日本語に翻訳されたとか。

ハル 哲学する犬』
著者はクオン・デウオン
葉祥明のような、柔らかで明るい色使いの挿絵はBarunson
(株)ポプラ社から発行されています。
そして訳者は蓮池薫さん

さっそくAmazonで探して取り寄せました。
(中古品がかなりあります。安くて申し訳ないくらい)


主人公は白い犬(たぶんハルという名前)
「哲学する犬」なんて題名なので、禅問答みたいな内容かな? と想像していましたが、全然そんなことはありません。

とっても、優しい文体でした。
パラパラと絵を見ているだけでも、ゆったりとした気持ちになりましたよ~

どんな中身か、ちょっとだけご紹介してみますね。

たとえば・・・・

文字が小さいですが読めるでしょうか?

>9つ持っていながら、10を満たそうとするから
 いつも追われて余裕がないのです。
     (中略)

 あなたの手やあなたのこころが
 いますぐ満たそうとがんばらなくても
 人生というものは自然に満たされるものなのです


満たそうなんて考えずに、ただ、今を、今日一日を大切に過ごすのが一番と、白い犬は教えてくれます。

あたかも、今の私を励ましてくれるかのような詩です。。。

ハルというのは韓国語で「一日」という意味もあるのだそうです。



蓮池さん、良い本を翻訳してくださって、本当にありがとうございます!

ステキな本です。
私からも、皆さんにお奨めします!!




これは、この本を届けてくれた本屋さんが、オマケに付けてくださっていた栞です。

ふふふ♪
どうして私がうれしかったかは、もうお解りいただけますでしょう?


コメント (5)
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