そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

風の電話ボックス

2021年01月05日 | どんぐり屋のつぶやき
遅ればせながら「明けましておめでとうございます」
今年もえっちらおっちらと歩いて参りますので、どうかよろしくお願い申しあげます。

今年は2021年・・・あれからもう10年になるのですね。
お正月の朝日新聞の付録「Globe」という小冊子の中に風の電話ボックス
の事が掲載されていました。
周りもすっかり整備されて、ボックスも綺麗で、多くの方々に愛されているのだなあ~と感じます。

10年もたてば、風の電話ボックスのことをご存じない方も、いらっしゃるかも知れませんね。

風の電話ボックスは、岩手県大槌町にあります。
元々は考案者の佐々木さんが、
>仲のよかったいとこが病気で亡くなる前に、のこされる妻子とつながれる場ををつくろうと計画した。
できあがったのが震災直後の11年4月。新聞やテレビで紹介されると、全国から多くの人が訪れるようになった(ここまで「Globe」より)、
という存在です。
ボックスの中には電話線がつながっていない黒電話があり、訪れた人は受話器を取って、今は会えない愛する人と話をするのです。

訪れた人は言います。
「聴いてくれてるような気がして、涙が流れる・・・」と。

あるとき、NHKテレビでこの電話のことが紹介されたことがありました。
その時、番組の中で、ある人が仰っていました。
「涙を流すと、少し楽になれる。涙と一緒に辛さも吐き出すことが出来る。
 風の電話には、泣かせる力があるんですよ。
 魂というものはきっとある。
 そして、いつもどこかで見守っていてくれる・・・そう信じないと生きていけないのです」と。

私も高校三年生の卒業直前に、愛する友を突然に亡くしました。
だからこの、
「魂というものはきっとある。
そして、いつもどこかで見守っていてくれる・・・そう信じないと生きていけない」
と言う言葉は身にしみて解ります。

あれから10年、あのときの深い悲しみは、10年やそこいらで消えていく、癒される、ものではありえません。
けれど、先に逝った人は、きっときっと残された人の心の中に生きています。
そしてそのように、残る人の心の中で生き続ける魂のことを「死後生」と呼ばれたのは、柳田国男さんだったと記憶しています。
自分が生きている限り、そして忘れない限り、あの人は私と共に生きている!!
その想いは、いつも自分の命を支えていてくれます。

今もなお悲しいあなた、
あなたの心の中で今も生き続けている大切なあの人が、きっといつも見守ってくれています。
どうか気持ちを強くして、共に生きてくださいますように・・・



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