そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

心に置いていることば

2023年07月15日 | どんぐり屋のつぶやき
少し前のことですが、思いがけず友人の連れ合いが急逝されました。
なんと言って励まそうかと思いを巡らせていましたが、たぶんお葬式のときにお坊さんが、話して下さったのでしょうか、ご本人が「人には産まれたときから決っている寿命があるそうやから」と言われたので、少し驚き、安心しました。

実は、ずっと以前に私もこの言葉に救われていたからです。

私は高校の卒業直前に親友を自死で亡くしました。
その時はあまりのショックで、数日間眠ったままになり、母を心配させたものでした。

立ち直るまでにとても長い年数がかかりましたが、あるときに「人には、産まれて来る時にカミサマと約束した寿命というものがあり、人の力ではどうすることも出来ない」という言葉と出会って、「そうなんや~」と気持ちが救われた経験があったからです。

そして先日のこと。もう一つの好きな言葉に出会えました。
朝日新聞の「かあさんのせなか」(23・7・9朝刊)に載った、俳優・望月雅友さんのお母さまの言葉です。
私も若い頃に同じような言葉をどこかで読んで、とても励まされたことを思い出しました。

望月さんが小学校の高学年の頃、憧れて応募した海外留学試験に不合格で、がっかりしていた時に掛けられたお母さまの言葉です。
>「神様が『行くな』って言ってくれたんや」

望月さんはそれ以来、落ち込むと「神様が今回は違うと言っているんだな」と思い、次に向かって頑張れるようになったそうです。
そして今でも、どうにもならないとき、この言葉が一番腑に落ちるのだとか。

こんなふうに、とても困った時、悲しいときに、自分の気持ちのよりどころとなる言葉を持っていると、ひどく落ち込まずに通り過ぎる事ができるので、とても助かるものです。
望月さんのお母さまも色々とご苦労が多い方だったようなので、苦しみの結果みつけられた言葉だったのかもしれません。

人知の及ばぬ所で起きることはたくさんあります。そこに何かを見付けながら生きて行きたいと思うのです。

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写真は今の季節、草むらに咲いている、トキワツユクサです。
外来種で繁殖力が強いので、きれいだけれど困らされている方もいらっしゃるかも?

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