そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

エゴツルクビオトシブミの「ゆりかご」

2005年06月02日 | 3~5月の草木
今日は朝から雨です。そろそろ南から前線が近づいてきました。

本格的な梅雨に入る前の、梅雨のような雨を「走り梅雨」と呼ぶなんて、日本人の季節感の細やかさを感じさせられますね。
そんな雨の中、エゴノキの葉にエゴツルクビオトシブミが作った「ゆりかご」が揺れていました。

これはこの種類の虫たちの産卵床で、この中に1ミリくらいの卵を産み付けてあるのです。

エゴノキのは切り落とされずに揺れていて、まさに「ゆりかご」ですが、他の種類では巻き上げてから噛み切って地上に落とすものもあり、その落ちている様子を手紙に例えて「オトシブミ」と呼ぶこともあります。
これも、なかなか日本的な発想で、うれしくなりますね?

中の卵は五日くらいでふ化し、幼虫は周りの葉を食べて成長し5日ほどで成虫になったら、周囲をかじって出てきます。
成虫もせいぜい5~8ミリ位で真っ黒です。名前通りに首が長く、体長の半分近くもあります。

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3 コメント

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オトシブミって風流な名前ですね。 (龍人)
2005-06-02 14:23:08
公園とかの葉っぱを良く注意してみれば、このような物が見つかるのでしょうね。

大昔に見たことあるような、ないような・・・

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風流な名前 (おうま)
2005-06-02 14:57:51
歳時記から、夏「落とし文」

昔の人は、時鳥か鶯の仕業と見た。

自然を利用した虫の知恵を、

落し文と名付けたところに情趣がある。



母の恋いつか聞きたし落し文  角川 春樹

西行の道みな細し落し文    鷲谷七菜子



虫の季節も真盛りです。

山道で「道おしえ」とか「落し文」に

出会うと思わず駈け寄る私です。
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バラの葉っぱなどにも (龍人さん、おうまさん←森のどんぐり屋)
2005-06-02 18:00:59
揺りかごを作る種類が要るようです。

多くは、地面に落とすので、見つけにくいかも知れません。

エゴノキには、必ずといっていいほどぶら下がっています。



道おしえ、「ハンミョウ」ですね! きれいな虫です。以前に友人が遺骸をくれたのが今も手元にあります。

そのうちUPしましょう。



虫好きの方には、BOOKMARKの湊さんのサイトがお薦めです。日記の写真もステキですが、たくさんの昆虫写真(この方は昆虫写真家としてスタートされました)が、とても興味深いです。

カタツムリや水辺の生き物なら、武田晋一さんのサイトです。

お名前で検索してご訪問くださいね。

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